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『エンドオブエタニティ』クリア!

プレイ時間は約90時間、クリア時の平均レベルは140程度。
ラスボス直前で解放されるエクストラダンジョン的な所へしばらく篭もっていたので、やや余分に時間がかかっております。LV上昇による成長も武装の強化も全てが地味なゲームですが、さすがに、エクストラダンジョンで手に入る最強の銃揃えてカスタマイズしまくってダンジョン攻略の為にレベル上がって……としたら、ラストは余裕でした。
戦闘のウェイトが非常に大きいゲームながら、実際に“戦闘で出来る事”自体はゲームが進んでもほとんど増えないシステムの為、基本的にやる事は一緒なので途中で飽きないか不安だったのですが、攻撃時のグラフィックや台詞パターンがかなり凝っている事と、終盤になるとガラリと有効な戦法が変わる事で、最後まで飽きずに出来ました。
戦闘は本当に良く出来たゲーム。
……わかりにくいけど。
基本、〔大ダメージを与えるマシンガンで装甲を削る→ハンドガンでダメージ確定〕というシステムなので、序盤〜後半まで、ハンドガンは最後の一撃を与えるものであって、HPを大量に削るマシンガンの強化優先、極端な話ハンドガンはほぼ改造無しでもどうにかなるのですが、終盤の強敵相手になると、ハンドガンの多重チャージによるスタン攻撃が極めて有効になる為、ハンドガンのカスタマイズが重要になる、とこれが逆転。そしてそれに合わせて、これまでと違う戦略性が発生する。
アクションの選択肢は少ないにもかかわらず、ゲーム全体の中で、有効な戦法が緩やかに変化していく(多重チャージの為にはPCのレベルアップも欠かせない)、というゲームデザインは非常に良く出来ています。
また、総合的には難度高めですが、一手間違えると少し格下の相手にも追い詰められるのとは逆に、しっかりとシステムを理解して対策を練り手順を踏めば格上の相手にも逆転可能というバランスも秀逸。
LVなどはプレイヤーの自由にさせつつも、戦略面で最後まで戦闘の緊張感を持続させるという、良く出来たシステムでした。
もう少し、とっつきやすければなぁと思うものの、世界観とシステムの繋がりなども深いので、どうにもならなそうなのが難しい(^^;
せめてキャラクターでウケを狙いに行けばまた少し違ったかもしれませんが……まあ、そういう中途半端な事をしなかった事で、気に入る人はとことん気に入る世界観を作り上げているので、何とも、難しい(笑)
濃いキャラクターを達者な声優陣が演じるというのも、どちらかというとその方向性に輪を掛けているという。
にしても、遠藤綾さんはヒロイン力高い。
ストーリーは行間の解釈を必要とするタイプなのですが、ストーリーシーンがムービーでどんどん流れていってしまう為、台詞を咀嚼している余裕が無いのが困り物(^^; 一部ボスは、戦闘中にがんがん喋るので何を言っているかいまいちわからなかったり、それに気付く前は、会話終わる前につい撃ち殺してしまったり(おぃ)
ただ、一般的なRPGのような会話シーンがあると多分雰囲気が壊れてしまうので、それでいいというか、とにかく、全体として雰囲気優先。
総評としては、戦闘の凄く面白い雰囲気ゲー。
難点は、細かい遊び心があったりする割に、基本的なインターフェースの出来が悪い事(^^; そこで遊ぶ暇があるならもっと作り込むべき場所がある筈、という部分が随所に見られ、イラッとさせられます(笑)
ただ、尖りすぎた個性のゲームは個性は認めるけど肝心のゲームとしてのバランスがどうか、というものがしばしばありますが、作り込みは甘いもののゲームとしては破綻してしませんし、戦闘に関しては本当に良く出来ています。ただの尖ったゲームではなく、デザイン的にはしっかり考えられた作品。広くお薦めは出来ませんが、思った以上にボリュームもあり、個人的には充分以上に楽しめた1本でした。