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『手裏剣戦隊ニンニンジャー』感想・第11話

◆忍びの11「シノビマル、カムバーック!」◆ (監督:中澤祥次郎 脚本:下山健人)
激突! クイーンズイングリッシュvsテキサス訛り!!?????
OPにスターとロデオ参加。映像に手が入るのは通例ですが、だいたい追加戦士が無視されがちなOPナレーションも変化するというのは、少し珍しいか。
孫達を倒せば弟子にしてやる、と好天に告げられたキンジは天晴の寝込みを襲って朝から激しくバトルをしたかと思うと、伊賀崎家の朝食を用意したり、洗濯物を干したり、弟子入りした暁には「坊ちゃん方の世話をするのが当然」と押しかけ家政婦をこなし、家事スキルの高さも見せつける。
……ますます属性を盛りすぎて、得体の知れないキメラ化が進行していきます(^^;
「いい人なのか危ない人なのか、わかんないね」
世の中には、危ない善人が居るのですよ風花ちゃん……。
妖怪ハンターアメリカンニンジャ+ロックンローラー渡世人、てどういう自我が確立されているのか謎だったのですが、師匠になってほしい人をマシンガンで銃撃したり愛する人物の家族を刺しに行った直後に笑顔で朝食の案内をしたり……要するに、この人あれだ、洗濯物を取り込んだ30分後に笑顔で伊賀崎家大爆破したり、3回に1回朝食に猛毒を仕込んだりできる人だ。
呆れながらもキンジを敵視できない4人に対し、“出来る男”ポジション(脳内設定)が被りそうなんだよッ、と警戒を強める八雲だが、妖怪エンラエンラとガシャドクロが出現。手分けして対応しようとするニンニンジャーだが、突然シノビマルが戦場を離脱してしまい、ドラゴ丸とロデオ丸でガシャドクロに挑む事に。
すかさず青が、先日見せ場を奪われた恨みをロデオ丸にぶつけるなどあったものの、何とかガシャドクロを撃破するが、キンジにはラストニンジャの末裔でありながら魔法を使う八雲が邪道に見えて仕方ない。一方、八雲からは妖怪ハント(コレクト)を楽しんでいるように見えるキンジが、不真面目で自分の事しか考えていないように見え、2人は対立。
なお、魔法は駄目で銃火器はいいのか、という点に関しては、拳銃は概ねニンジャの武器なのでOKです。
キンジに戦う理由を問われ、
「伊賀崎の血を引く者の、使命だからだ」
と八雲が答えるシーンでは、あくまで自分の夢を後回しにしているという思いが感じられ、少し八雲の背景が深まりました。…………が、八雲の夢は本当に「魔法使いになる事」でいいのか(笑) まあキンジも普通に「魔法」を認識していたので、この世界では、「大リーガーになる」ぐらいの扱いでいいのかもしれませんが。この辺り、劇中の「魔法」の扱いが不透明な為、八雲の内面の扱いまでフワフワしてしまっているのは、勿体ない所。もういっそ、雑誌の表紙を飾るぐらい世間的に有名な大魔法使い、とか出してしまった方がリアリティラインに納得が行く気がします(笑)
一方、エンラエンラを追っていた霞達は戦場を走り去ったシノビマルを発見し、そこに天晴もやってくる。霞の謎マシンの翻訳によると、シノビマルは天晴がどう見てもパオン丸を好きすぎて自分の存在を忘れている事や、ロデオ丸とアクションが被り気味な事から、このまま存在感が希薄になってお払い箱にされてしまうのではないか、という恐怖から戦闘意欲を失ってしまったのであった……と禁断のネタ(笑)
そして、UFO丸さんに謝れよ?!
UFO丸さん、第5話に登場したきり、呼び出してみようかという試みさえないまま完全に存在を黙殺されているのに、ずっと宇宙空間で待機しているんですよ!!(涙)
……うんホント、企画時点で、どうやって本編で出番作るつもりだったのでしょうか、UFO丸。
初登場以降の出す気の無さが、割り切りすぎて涙が涸れ果てるレベル。
勿論、そんなUFO丸の事は誰1人思い出さず、シノビマルの説得を天晴に任せてエンラエンラを探す霞達は、公園で座り込む人々を発見。エンラエンラの能力は、その煙に巻かれた人々の心の中の恐れや怯えを増幅させる事であり、シノビマルもその能力によって己の存在意義に落ち込んでしまったのだが、更に白と黄も煙の犠牲になって怯えの中に閉じこもってしまう。
「スターニンジャーのキャラが濃すぎて、どうせ僕なんて、みんなに忘れられそうで、怖いよ……」
「馬鹿なお兄ちゃんばかりみんな面倒見て、どうせ私なんか、このまま誰にも気にしてもらえない。怖いよ……」
……自分達の存在感に悩む白と黄というのは自虐ネタにしてもタチが悪く、素直に笑えません(^^; 黄色はスターニンジャーとか関係ないしな……!
その頃、シノビマルを説得しようとする天晴の前には、蛾眉が現れていた。
「強くなったようだな、赤いの!」
あー……言ってはいけない台詞を(^^;
特に劇中で成長が描かれていないのに(敢えて言えば、サスケと鷹介の指導はあったけど)、強敵認定のキャラが唐突に「やるな」「強くなったな」とか言い出して強さを担保するのは、鉄板の駄目展開です。加えて、実は蛾眉さんが大して強敵描写されていないので、二重に困った事に。こういう段取りは、もっと丁寧にやってほしい所。
この後の、赤と蛾眉の一騎打ちは力の入ったアクションで面白かったですが(手裏剣武装も遅ればせながら活躍)。
一方、ガシャドクロを倒した青と星が霞達に合流するが、白と黄は青の「凪、風花、誰もお前達を忘れたりしないから。恐れるな」という心ない言葉から、公園の遊具の中に閉じこもってしまう。
「嘘だ! 嘘くさいフォローなんか聞きたくないよ!」
そうだね、心こもってないね……。
青が一計を案じて天岩戸作戦で桃と踊り出し、遊具の中から引っ張り出す、という、これだけ馬鹿馬鹿しいとまあいいか……という気持ちになるのですが、折角ロックンローラーが居るのだから、EDダンスではなく、ギターを活用して欲しかった所。あと、ちょっと顔を出した所を投げ飛ばして取り押さえる、のは「心を開く」に該当するのか。
青「2人とも! 小さい事をいちいち気にするな!」
白「私には小さい事じゃないの!」
黄「やっくんにはわかんないよ!」
青「そん」桃「そんな事ないです!」
青「……え?」
桃「八雲くん、最近ニンジャとしての自分に自信が持てないんです。だから、魔法ばっかり使って」
ここで、無駄に感動的な音楽からコミカルな音楽に持っていったのは秀逸。
青「いや、霞ねえ……いや、その」
金「そうなんでございやすか」
青「え?」
白「そうなんだ」
青「え?!」
黄「やっくんの不安に比べたら、僕たちなんて」
青「いや、その、いや、あの……えー……」
存在感があればいい、というわけでない事を知った風花と凪は、妖怪の能力から回復。9話以降の開き直った魔法ニンジャぶりを伏線として、こう持ってきたのは面白かったです。
面白かったけど、八雲頼りというか、霞頼りというか、ギャグになってないメタツッコミまでしてしまった風花と凪を何とかして下さい(^^;
そこにエンラエンラが現れるが、八雲の悲しい事実を知り、共闘を申し出るスター。
「先程は、失礼いたしやした。ああいう事情があって、魔法を使っていたんでございやすね。あっしは、なんて心ない事を」
……うん、いい人ではあるな(笑)
青と星の連携攻撃でエンラエンラを撃破し、巨大化した所で、復活したシノビマルとロデオ丸のダブルアクションも良く、1クール目の一つの山(の前編)という事でか、アクションは充実の出来。特に人間大での戦闘だけでなく、動けるメカでの巨大戦もしっかり見せたのは、今作らしくなって良かったです。
2大ロボはダブル必殺技で巨大エンラエンラを粉砕するが、直後、コックピットの中で天晴が倒れてしまう。蛾眉を倒して駆けつけたと思われた天晴だが、その体は激しい傷を負っていた……次回、蛾眉雷蔵は生き残る事が出来るか?!
八雲残酷ショーは面白かったのですが(芸風が徹底してきました)、サブタイトルにもなっていたシノビマルの方からカメラが外れてしまい、いきなり復活してしまったのは残念。まあ次回、今回描かれなかった場面において、天晴を雷蔵から助けるようなシーンが描かれたりする都合かもしれませんが、今作のオリジナリティとしては、オトモ忍の方に焦点を合わせた話を見たかった所です。