ハードボイルドの生みの親として知られるダシール・ハメットの、名無しの探偵(オプ)を主人公にしたシリーズの、短編集。
海外ミステリに傾倒した際にかかるはしかみたいなもので、ハードボイルドに手を出した際に買って本棚に放置していたのですが、面白かったです。若い頃は実にわかりやすくレイモンド・チャンドラーへ流れていたのですが、小説としては、ハメットの方が好みかもしれない。
今更ながら、『マルタの鷹』が読んでみたくなるなぁ。
それにしても、1920年代だからなのか、アメリカだからなのか、フィクションだからなのか、登場人物の引き金が軽い……滅茶苦茶軽い……(^^; 凄い勢いで銃殺死体が積み重なっていきます。
チャンドラーも未読の短編集が積んであったりするので、久々に読もうかなぁ。