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15年ぶりの『クウガ』メモ#3−#4

「――五代雄介!」
「はい!」
「俺についてこい!」 (EPISODE4「疾走」)
 ◆EPISODE3「東京」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久

  • 東京に戻った五代くんの周囲、長野で捜査を進める一条さん、大都会に紛れ込むパンクな異形達、が順繰りに描かれて前振りに徹したエピソード。2話までの掴みに相当自信があったのか、ほとんど派手な動きのないまま、キャラクターの周辺、警察vs未確認生命体の動き、が丹念に描かれていき、今作の進みたい道が示されています。
  • 見せたい事(やりたい事)がシンプルな分、画面からストレートにスタッフの本気度が伝わってくるのは、今作の魅力の一つ。
  • これは2000年当時のタイミング的な強みですが、『クウガ』はいい意味で、これをやるんだ、がわかりやすく、それが巧く面白さに転化されています。逆に、そこに面白さを感じられるかどうか、という部分で合う合わないもハッキリしやすい所はありますが。
  • 現場に連れて行った警察犬がパニックに、というのは、世界に入り込んだ異質さを常識と地続きの異常で表現しており、秀逸。
  • 1話では、五代くんに対して一条さんが規律の人だったのですが、2、3話と一条さんが飛び越えつつあるのに合わせて、桜子さんが五代くんのカウンターにシフトし、比較的常識的な発言をするポジションに。これにより、五代くんちょっと変、が続けて強調されています。
  • 五代妹、初登場。また、杉田&桜井刑事も初登場。杉田刑事を演じる松山鷹志さんの声の仕事(アニメ『ハーメルンのバイオリン弾き』の超獣王ギータがはまり役だった)が好きで、杉田刑事は贔屓キャラ。
  • 一条さん、バラのタトゥの女と運命の出会い。
  • そして一条さんの呪いのアイテム(携帯電話)が発動。
  • 15年ぶりに見ても、亀山の存在は許しがたい。
  • 警官隊に囲まれて銃を向けられるヒーロー、という衝撃のシーンで、つづく。3話は地盤固めをした上で、このシーンをやりたい、というのが明確で効果的な反面、ヒーローの活劇がろくにないというのは短所なのですが、この辺り、前後編構造の模索というのもあったか。

 ◆EPISODE4「疾走」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久

  • どの作品でも作曲家の方に意図を持ってオーダー出すのでしょうが、アバンタイトルからOPに入るイントロの、て♪・て♪・て♪・て♪という4音は、秀逸。
  • 警官隊に囲まれ、ヒョウ怪人もろとも銃撃されながらも、怪人が警察に襲いかかろうとするのを阻止するクウガ。銃撃されても表向き「ちょっと痒かった」程度で済ませたり、この辺りは、ちょっと古いヒーローの残滓といった感じ。
  • 警視庁に派遣される事になった一条を止めようとする亀山。 「肋骨3本にヒビが入ってるって、うちの先生言ってましたよ」「大袈裟なんだよ。もう大丈夫だ」「それ一条さんの悪い癖ですよ! 自分の事全然考えないで、突っ走っちゃうんですから!」「俺の体は、俺が一番知ってるさ」 この、ナチュラルな駄目な人ぶり。
  • 日々、高校野球、みたいな。
  • 五代くん、白バイを盗み、逮捕。平成ライダーと警察の、長い付き合いの始まりであった――。
  • 警視庁で最新鋭の白バイ(トライチェイサー2000)の開発に関係し、長野県警でショットガンをぶっ放し、警視庁に戻ってきたと思ったら最新鋭白バイの試作機の格納庫に入り込んで民間人に横流しする、一条さんはいったい何者なのか(笑)
  • クライマックスは、長尺のバイクアクション。無理にバイクで廃墟に入り込み、見るからに用意された障害物をトライアルの要領で乗り越えていくという、バイクアクションの為のバイクアクションで、「2000年に《仮面ライダー》を復活させる」にあたり、是が非でもやる意味があったのでしょうが、さすがにわざとらしすぎるのは否めません(^^;
  • ここに重点を置いた関係で尺のバランスもあり、シナリオはやや粗め。今見るともう少し詰めてほしいところですが、最後にサムズアップを見せるクウガに対し、背中を向けて歩み去りながら一条さんがサムズアップを返す、と2人のバディ関係の成立としては、格好良く出来ています。