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久しぶりの『革新』ざくっとメモ・3

1575年――突然同盟を破棄してきた姉小路家を征伐するべく、飛騨に進軍する佐竹家約10万。秘密兵器・姉小路ロボと、それを背後で操る仮面の忍者とか出てくるのかとドキドキしましたが、そんな事は無く、煙のように姉小路消滅。……いやまあ、どちらにせよ同盟期間が終わった所でこうなる宿命ではあったのですが、それにしても手切れのタイミングが謎です(^^;
こうして後顧の憂いを完全に経ち、対に上洛を果たした悪の佐竹騎馬帝国。後は押せ押せで踏みつぶしていくだけです。
国盗りゲームはその性質上どうしても後半は作業プレイになってしまいますが、今作の良い所はゲームの進行速度を上げるとかなりのスピードで進む為、作業気味になってからのストレスが低い事。
また、大量の部隊をまとめて繰り出せるので、後半になればなるほど、1方面10万規模の部隊を次々と侵攻させ、立ちはだかる城を溶かしていく事が可能になり、ゲームのペースそのものが上がっていきます。弱体化した大名が適度に降伏してくれるので無駄な戦いもせずに済み、かなり後半〜終盤のゲームしやすさには考慮した作り。
なおこの頃の西国の状況は、織田家がいよいよ中国地方の大名となり、織田に追い込まれていた毛利家は四国で滅亡寸前、同じく追い込まれていた三好家は織田の弱体化の隙を突いて息を吹き返してカウンターパンチを浴びせ、珍しく順調な長宗我部家が、四国の7割を抑え北九州の一部まで支配。九州は群雄割拠状態が続き、島津が頭1つ抜けている程度。
というわけでその後はこれといった事故もなく、西日本を雲霞の如く一色に塗りつぶして翻る佐竹家の旗。途中で征夷大将軍となり、最後は島津家を降伏に追い込んで、天下統一。
東日本を完全制圧して上洛を果たすまでに約14年、そこから西日本の制圧に約3年、といった所で、改めて良く出来たゲームデザインだと思います。
そんなわけで数年ぶりの『革新』でしたが、やはり面白い。
コンピューターの動きがかなり積極的なのと、漁夫の利狙い推奨のシステムなので勢力の流動性が激しく、Aに攻め込もうと思っていたらいつの間にかBが弱体化している、など、侵攻ルートがなかなか青写真通りに進まないのが面白み。その上で、兵員の輸送に時間がかかるので都合よく緊急行動が起こせない、という辺りのバランスが秀逸。
序盤はとにかく兵数と兵糧に困るのでじわじわとしか勢力拡大できないけれど、支配国を増やして国力を上げていくと技術開発も進んで戦争もやりやすくなり……と国力の強化にともなって勢力拡大の戦略が変化していく流れも綺麗です。
満足。