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『ブルースワット』感想36

◆Volume48「反逆! 俺が王(キング)だ」◆ (監督:三ツ村鐵治 脚本:扇澤延男/増田貴彦)
「なんと恐ろしい作戦だー」
ホントこの時期何かあったのだろうか、というぐらい三ツ村監督回に単調な説明台詞が頻出する気がして引っかかります(^^;
クイーンはマフィアの構成員すら怯えさせる空前絶後の最終作戦を前に改めて組織の引き締めを図るが、その内容にますます叛意を募らせるジスプ。一方ブルースワットでは、シグが皆から、これ以上地球人の肉体と融合が進む前に、おまえ一旦帰れ、と勧められていた。
「自分の星に帰りたくても帰れなくなっちゃうのよ?!」
地球人と融合していく=宇宙人としての生命力を失っていく、という解釈がなされ(前回も、スペース超感覚が弱まっているという言及あり)、地球の為に戦うシグが故郷を失いつつある、というのはやはり、放浪者と故郷というのが、扇澤さんにおける今作の通しテーマの模様。
ザジの為にもここで帰るわけにはいかない、と強情を張るシグだが、それにしてもザジは、お父さんに頼んで新しいカプセルを作って貰えないのか(笑) 多分ほいほい作ってくれると思うのですが。あと、本来は病院で呼吸器などつけていないといけないのを、プラチナムパワーで生命維持しているという設定だった気がするのですが……。
地球に呼び寄せたスペースマフィア最高の科学者ドクター・アルド(どうしてまだそんな人材を遊ばせていたのか……)の手で再改造手術を受けたジスプはブルースワットと激突するが、スペースマッスルを発動したシグの攻撃を受け、大爆死。だがそれはブルースワットとクイーンを欺く為の偽装であり、クイーンの監視が離れた間に真の改造手術を受けながら、ジスプはそれぞれに偽の挑戦状を送りつけ、ブルースワットとクイーン部隊を衝突させる。
まんまと踊らされたとも知らず両者は激突し、その間に手術台で生い立ちを回想するジスプ。
もともとジスプは貧困惑星の被支配階級の出身であり、その時に育まれたルサンチマンとコンプレックスこそが、スペースマフィアにおけるジスプの原動力であり、そしてかつての支配惑星と酷似した地球の姿こそが、自らの手で地球を支配するという執着の理由だったのである。
と、無いよりはマシなジスプの背景が明らかに。
「私は思った。支配とは、されるものではなく、するものだ」
六角エイリアンらがジスプの言葉にしみじみ頷いており、腹心2人のやたら高い忠誠心は、似たような過去を持った者の仲間意識――俺らで一緒に天下取りましょうやジスプさん!――であったのかもしれません。ぽっと出のドクター・アルドも一緒になって頷いているので、映像はどうも間抜けになりましたが(^^;
ブルーストライカーまさかの活躍を見せるもクイーンに苦戦するブルースワットだが、お父さん登場。戦闘が激化したその時、高い所に現れたムッシュブルースワットとクイーンにまとめて攻撃を浴びせる。
「私は生まれ変わり、今の名は、キング・ジスプ!」
妙に格好いいBGMと、ふんだんなスモークを背景にポーズを取るムッシュは割と面白かったです。そして、てっきり演出かと思われたこのスモークが実はムッシュから噴出されており、それを浴びたエイリアン達は次々とムッシュに忠誠を誓うように。親衛隊とシグまで洗脳されてしまう、という衝撃の展開なのですが、ムッシュを讃えるその総数、9人という絵が切なすぎて泣けます(笑)
「覚えていろ!」
貴重な親衛隊にまで裏切られて、クイーン逃亡。クイーンとジスプの内部抗争も、そもそもクイーンが、戦力の9割を失って初登場した為、大物が落ちぶれていく面白さというのが一切生まれず、どうにも盛り上がりに欠けます。お互いの嘲り合いのレベルも実に低く、以前にいただいたコメントで、スペースマフィア=宇宙のカラーギャング程度では説がありましたが、最終章だというのに、完全にチンピラ同士の抗争に(^^;
ジスプはジスプで、引っ張った挙げ句に48話で出てくる最終兵器が服従フェロモンという、物凄い手詰まり感。
ジスプの背景を中盤ぐらいから少しずつ描いていれば、薬の力でしか王になれなかった男の虚しさみたいなものが表現できたかもしれませんが、そもそもジスプをどう使いたかったのかという所に始まり、行き当たりばったりな物語の積み重ねの薄さを露呈しています。
ブルースワットがとりあえずシグだけさらい、逃亡した所で、つづく。スーツ着ているシグを首筋へのチョップ一発で気絶させ、そのまま担いで運ぶスワット2が格好良すぎ(笑)