はてなダイアリーのサービス終了にともなう、旧「ものかきの繰り言」の記事保管用ブログ。また、旧ダイアリー記事にアクセスされた場合、こちらにリダイレクトされています。旧ダイアリーからインポートしたそのままの状態の為、過去記事は読みやすいように徐々に手直し予定。
 現在活動中のブログはこちら→ 〔ものかきの繰り言2022〕
 特撮作品の感想は、順次こちらにHTML形式でまとめています→ 〔特撮感想まとめ部屋〕 (※移転しました)

『FLASH』第3話感想

目撃者も物的証拠もない、毒ガスによる大量殺人事件が発生し、「直感だが……この事件には、我々の他に、応援が要る」と、事件の背後にメタヒューマンの関与を感じてスターラボへ向かうバリーとジョー。
「面白い。毒ガスを操るメタヒューマンか」
「毒ガスだけじゃなくて、全ての気体を操れるとか」
「どうやって操るのかしら? 生理学的に? それとも、精神的にかしら?」
だが頼れる仲間達はちょっと困った人ばかりだった!
「……こういうネタが大好きなんだ」
「俺が好きなのは、犯罪者を刑務所に入れる事だ」
倒したメタヒューマンは葬り去ればいいじゃん、とノリの軽い博士だが、それはさすがにまずいという話になり……その解決策が、私設刑務所という点に、スターラボの人達の人間性が濃縮されています(笑)
しかも今回のラストまで見ると、実質的な処刑ぽいのですが。
無用の長物と化している元粒子加速器の空間を、メタヒューマン収容施設として改造する事になり、他人のトラウマとか知ったこっちゃない博士に代わり、9ヶ月前の事故で婚約者ロニーを失ったケイトリンに気を遣うバリー。
その事故の際に重要な役割を果たしていたシスコもまた、過去の惨事と向き合う事になる……と、いっけん趣味に走っているように見える所員2人にも戻れない過去への悔恨があり、博士と差別化。
ケイトリンと一緒にガスを分析していたバリーは、毒ガス殺人事件の一報に現場に向かうが、体をガス化する事で物理攻撃無効のメタヒューマンに翻弄された挙げ句、毒ガス攻撃を受けて息も絶え絶えなんとかスターラボに帰還。
「体の中に……毒ガスが残ってる……」
「サンプルが手に入るぞ」
博士は本当に、最低すぎて素晴らしい(笑)
超高速移動及び動体視力(ただし燃費が悪い)という、サブスキルとしては最強系の能力を持っているFLASHですが、それがメインスキルとして突出している為にバランスが悪いのと、スピードを有効活用する為のサブスキルを所持していない為に苦戦しがちで、そこを仲間達の協力と知恵と根性で攻略していくという構造。
肉体の部分加速が出来るようなので、FLASHに一番相性が良いのは投擲武器でないかと思うのですが、それは禁じ手なのか。
事件を防げなかった事とガス人間に完敗した事でまたも落ち込んだバリーは、もう父さんを脱獄させちゃる、とわめき出すが、ジョーに諭される。
「おまえの最大の敵は、妙な力を持ったモンスターじゃない。人を救おうとして何も出来なかった時に、無力感に襲われる事だ。…………それと、判断を間違えた時の、罪悪感もな」
養父ジョーは、父親にして、犯罪者と戦う先輩にして、バリー父に冤罪を負わせた後悔を抱いていて、という造形が秀逸。
「戦っても仕方ない事は、勿論ある。それを背負って、生きてくしかない」
落ち着いたバリーは、ケイトリンに気を遣っていた筈がトラウマを刺激したのに気付いて反省し、2人で粒子加速器の前へ。
「僕は知ってる。…………彼はヒーローだ」
「ヒーローになんてなって欲しくなかった。夫になって欲しかった」
バリーとジョーが引きずる事件と、スターラボの惨事を、取り戻せない過去として重ねつつ、ヒーローとは何か? という視点を複数入れて単調に正当化しない辺りも巧み。
ロニー(ケイトリンの死んだ婚約者)はその内、メタヒューマンになって復活しそうな気もしますが。
ガスの分析から怪人の正体がわかり、次の標的がジョーと判明。父と面会中だったジョーを何とか助けたFLASHは、消耗戦に持ち込んで何とかガス人間の撃破に成功する。お父さんに正体を隠す為に顔だけ高速振動が器用(笑)
娘とイケメンデカはお父さんが弱っている所で付き合っている事を白状して射殺を免れ、ガス人間は地下に収容され、ケイトリンとシスコはあの夜の事件から一歩前に進み、バリーはお父さんと面会し、今回は平和に落着かと思ったら……
9ヶ月前のあの夜、博士はバリがーがダークマター雷に打たれるのを確認していた……というか、バリーの部屋を盗撮していた。
「バリー……もうすぐ会える」
今回も絶好調の博士がどん引きの剛球を投げ込んできた所で、続く。
安直に考えると、博士の正体は未来から来たバリーとかなのかなぁ……。
随所にヒーロー物としてのツボを押さえつつ、今回なら、ガスの成分分析から少しずつ犯人の正体に迫っていって、クライマックス直前で犯人の正体と目的が判明する、という超常怪人犯罪ものとしてもしっかり出来ていて、いやー、面白い。
ジョー(刑事)−バリー(科学捜査官)−スターラボ(科学者)というポジションの繋がりと、バリーを中心にした両サイドにそれぞれ物語の軸が存在しているという基本構造も、シンプルながら良く機能しています。今後ここに、“赤い閃光”に興味津々のヒロインのウェイトが増してくるのでしょうが、引き続き楽しみ。アメリカの連続ドラマなので、きっとシーズン1の最後に酷い引きをされて、えーーーみたいな気持ちになるのでしょうけど(偏見)。