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『リトルウィッチアカデミア』一気2

#21
ワールドカップ、伏線だった。
疑惑のゴール判定がもともと遺恨のある隣国との関係を悪化させ、日増しに攻撃的になっていく国民感情。巷ではストレス解消アプリが流行り、それらを陰で煽るクロワ先生がほくそ笑む……と一気に大がかりな感じに。
第6の言霊を探すアッコは、慎重な行動を求めるアーシュラ先生と、親切めかしてアーシュラへの疑念を吹き込むクロワの間で惑い、アーシュラとクロワが、かつてシャイニィロッドに選ばれた者と選ばれなかった者であり、友情と嫉妬と憎悪とを孕んだ複雑な関係である事が判明。
親身になってはくれているものの、ウッドワード先生と一緒になんだかアッコを利用している感じになっていたアーシュラ先生が、とにかくシャリオに会いたいというアッコの気持ちを知り、色々と踏みにじっていたかもしれない……と反省と謝罪をしたのは良かったです。
夢と憧れとやる気万能主義に陥りかねない物語の中で、かつての主人公の憧れの人が単純なメンターに位置づけられず、なんとか主人公を導きたいと思うも自分自身の事もままならない現実の中で悩んでいる存在、というのも今作のバランス感覚の出た良い所。
#22
怒り、憎しみ、哀しみ……人々の負の感情を増幅して集めたエネルギーにより世界を改変して阪神優勝や!
とすっかりラスボスじみてくるクロワ先生。
それを止めようとしたアーシュラ先生が魔法バトルで見せ場を得るも、それによってアッコの前でシャリオその人である事がばれ、更にかつてシャイニィシャリオが犯した罪、アイドルを引退する事になった秘密が語られる……。
シャリオは10年前、人々の夢の力を魔力に転換する呪法を展開し――ショーを通して人々の魔力を吸い取っていたのだった。
クロワ先生が負の感情を用いるのだとしたら、アッコが繰り返してきた「どっきどきーのわっくわくー」など正の感情で打ち破るという王道になるのかと思ったら、既にそれは一度失敗していた、むしろ失敗したからこそクロワが別の手段を用いようとしていた、というなかなか衝撃の展開。
クロワとしては、選ばれなかった自分の力の証明と、友人を“希望”という因業から解放する事と、二つの目的がもはや混ざり合っているのかとは思われますが。
そして、幼少期のダイアナが一時期魔法を使えなくなっていたのが、伏線だったとは。
アッコも飛行以外の魔法はある程度使えるようになっていますし、ダイアナは現在魔法を使いこなせるのが、シャリオによる魔力吸収の個人差なのか(夢が大きいほど吸収される魔力量も多い?)、潜在魔力量の差などかは不明ですが、そろそろ延々と引っ張ってきた、シャリオのレアカードをダイアナが持っている、という布石が意味を持つのか。
アッコにとって辛いのは、アーシュラ先生がこれまで親身になってくれていたのは、先生の「贖罪」(しかも一方的な)であったという事ですが、ここでも主人公の方だけでなく、先生の側に乗り越える壁を与えているのが上手いバランス。
また今回、アッコに影響を受けている事を隠さなくなったアンドリューが「それはシャリオではなく自分自身でやる事だ」とアッコに脱シャリオの道を示し、同時に政治家になろうとする者として「自分自身でやる事」を我が身に自覚する、というのは良い位置づけになりました。非常に濃厚な展開で、面白かったです。
クロワ先生の明確な目的と、アーシュラ先生のアイドル引退の理由と過去の罪(ことはアッコだけの問題ではないわけで)が明確になり、ここから若き魔女達+1がどんな形で逆転してくれるのか、クライマックスが楽しみ。