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さらけ出せるか出せないか

◆八手四郎次郎さん
 >圭一郎×魁利に加え、つかさ×魁利も"熱血教師×非行少年"という構図を打ち出してきた今エピソードですが、
 >面白いのは快盗チーム最年少であるはずの初美花との関係性だと圭一郎・つかさ両名とも"対等(むしろ初美花の方が優位)"になっちゃうんですよね。
この構図で考えると、“優等生”初美花には、“成長途上の新任教師”咲也が割り当てられているわけですね……(笑) で、(年齢差から来る?)距離感が遠いからこそ、初美花は圭一郎の恋路に勝手に盛り上がって勝手に落胆できるのかも、とも思ってみたり。
 >"料理"がある限り彼はカタギの世界から完全に外れてしまわずに済み、また"料理"に打ち込んでいる限り(料理を教えてくれた)婚約者の存在を身近に感じていられる、という形で。
一部でギャグっぽく扱われていたのも周到な布石で、透真のポイントは“料理”になる、というのは積み重ねの行き先が見えてきた感じですね。そう考えると、初美花には“服飾”があるのに対して、魁利は“バスケ”を捨ててしまった、というのも気になってくるところです。
 >快盗三人の間にある「信用」も彼が想像しているであろう見目麗しいモノではなく
3人の背景を把握している上でなお、美しく見てしまうというのは、ノエルの何らかの付け目なのだろうなぁ、と思うところです。
 >果たしてノエルは自分の手の内をどこまで見せることが出来るのか、今後の展開に注目したいですね。
次回、魁利とノエルがサシで会話するシーンがあるようなので、ノエルがどこまで自分を出してくるのは、楽しみですね。
◆島嶋さん
 >魁利の自信の核(目的を果たす能力がある)と向き合わないといけないものから逃げるの理由(強者である故に事を有耶無耶にできる)からなのかもしれないと妄想気味に。
大きな挫折を経験している魁利ですが、快盗戦隊の中でも特に、自分の力とどう向き合うか? という命題を与えられているのかもしれませんね。常にそれと向き合っているのが警察戦隊、といえますし。
 >つかさの台詞については、視聴者が気付いている圭一郎のブレーキが壊れている事につかさは気付いていないという意味もあるかと思いました。
つかさは割と、そういう面が明確に描かれていますが、必ずしも完全的中させない、というのは香村さんぽさだなと感じます。
 >魁利の対になるはずの圭一郎は相手を尊重したり気遣ったりしても理解をしない、理解はしても自分と切り離して考える人物なのかと(こちらも妄想気味ですが)
圭一郎の他者への尊重って、見方を変えれば「ドライ」さと表裏一体な部分はありそうですよね。他者に対して誠実ではあるが、優しくはない、のかもしれず……あー、もしかして圭一郎が子供に好かれないのってそういう……?
 >そして咲也の信頼度w警察単体の戦隊だったらレッドは咲也だったのではと思うような要素はあるような気はするのですが…w
ああ確かに、普通に捉えると「好青年」ポジションですよね……(笑)
◆鷹Deさん
 >ビルドは3クール(もしくは2クール)でやりたいことと引き出しを使い果たしたんだなぁというのが最終クールに入った感想ですね。
エボル万丈の辺りで、これ残り5話ぐらいみたいな展開だなぁ……とは思っていましたが、むしろ残り5話で終わらせれば良かったのでは、みたいな事になってしまったのは、つくづく残念です。
 >サブライターがいれば化学反応や新たな引き出しも増えて、1年持ったんじゃないかなぁなんて惜しんでしまう作品ですね
今作の長所と裏表ではあるのですが、特にキャラクター関係が凄く硬直してしまったので、やはりちょっと、別の視点と角度は欲しかったですね。
◆ネオーンさん
 >この時の美空の行動が理解できないんですよね。
「戦兎を救える」と言われてついていったようですが、意味はさっぱりわからないですよね……。まあホント、女性キャラの扱いが雑だなと……(含ベルナージュ)。
◆wander_sheepさん
 >怒るどころか「許してあげる代わりに、何しててもお説教しないで」なんて冗談めかして言えてますし。
相手の失点を、即座に取引材料にしようとする、というのは頭の回転の速さも出ていて良かったですね。
 >ちょっとくらい怒ってもよさそうなところでも怒らないのは、やっぱり警察サイドには本音はまだ見せないんだなぁと。
感情を抑制できる精神力であると同時に、本音を見せると隙が生まれるかもしれないというのは魁利のウィークポイントで、こういった組み合わせの造形がホント上手いですね。
 >魁利がいつか警察メンバーの前でも感情を露にする日が来るなら、それはこの作品のターニングポイントになるときなのかなと思います。
両レッドは着々と、爆発の時への燃料を蓄積している感じもあり、どうなるか楽しみです。
 >本筋とは特に関係はないので見過ごされてる感じですが、美空と猿渡の関係って不自然ですよね。いまだにグリス呼びとかあんまりでは。
戦兎と万丈を介さない人間関係の扱いが雑なのも今作の短所ですが、これは本当に酷いですよね……。もうちょっと周辺キャラの関係の変化も織り込んで行ければ、作品に多層的な奥行きも出たと思うのですが。
 >アイドルオタクを手玉に取るというギャグは、何故か紗羽さんが担っちゃってるんですよね・・・。
美空が「みーたんを演じる」事をどう思っているのかが未だにわからないのも困るところですが、以前に北都へ戻ろうとした猿渡を引き留めようと鞄に握手券などを詰め込んでいた辺りは、美空の可愛げにも繋がって悪くなかったと思うのに、むしろその後、距離が離れるという……。
◆輝剣さん
 >親分が「怒ってはいないけど不快には思っている」感じが伝わってきますよね。
椅子が……ぬるい……。
 >パトレン側の囮捜査の酷さが…(笑)せめて業務用スーパーのレトルトを使えばいいのにコンビニレベル(苦笑)
3人とも、何故か勝ち誇った表情なのが素敵でした(笑)
 >牛ギャング、しっかりメモを取るし、味付けに言葉にならない感銘を受けるしでいい受講生なんですよねぇ。
さらったシェフは殺す気満々だけど、それはそれとして、自身の料理スキル上昇には余念が無い、というのは面白いキャラ付けでしたね(笑) いっそ弟子入りすれば良かったのでは……。
 >今まで愉快犯的ヒーローとしての側面が大きいノエルですが、ここに来てメカニックとしての側面を押し出してきましたね。
ノエルもスペック的に都合の良すぎるキャラの面はあったので、スキルと心情を繋げてくれたのも良かったです。
 >ちゃんとキーウィの特殊能力の顔見世になっているのがよかったですよね。
回避描写が格好良くて印象的でしたしねー。
 >圭一郎が落ち着いて応対しているのも、自分たちの捜査が実効を上げておらず、被害者をこれ以上出さないためにはノエルの判断が結果として正しかったと認めているのでしょう。
ここを理解して、自己を抑制できるのが、圭一郎というキャラの深みと面白さですよね。そうであるからこそ、ブレーキがぶっ飛んだ時の爆発ぶりもより強烈になるという。