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田中博康、フランスで初勝利

昨日のヴィクトリアマイルは、アパパネブエナビスタのワンツー。
潔く単勝を買って応援していたレディアルバローザは、先行策から絶妙な抜け出しで直線あわやを思わせる見せ場たっぷりでしたが、最後は2頭にきっちり差しきられ、力の差といった感。
福永はしかし、乗れてる実感があるのか、以前より少し大胆に乗るようになってきたのかな。もともと、のらりくらりと逃げさせると巧い騎手ですが、切れる脚を持っているとわかっている馬で、前めから仕掛けてみるというのは珍しいような。
勝ち馬は、去年に引き続き、本番で持ってくる力が恐ろしい。牝馬3冠の達成後にきちっと勝ってきた馬(まあ、ヴィクトリアマイルの有無というのはあるのですが)、として、今後も活躍が楽しみです。
ブエナは、なんだかんだで今回も2着外さず、未だ、芝コースで3着以下無し。19戦して15連対、という、飛び抜けた戦績。付け加えると、19戦中14戦がG1で、5勝2着6回3着2回、着外はAWのドバイワールドカップのみ。この馬、改めて見ると、ほとんど前哨戦というのを使わないので、生涯戦績におけるG1出走率が物凄いのですが、これだけG1ばかり走っている馬って、記録的なような気がするのですが、どうなのでしょう。逆に走りっぷりを見ていると、G1で5勝しかしていないのに驚く(とっくに7つぐらい勝っていると思っていた)。
新馬戦は別とすると、そんなブエナにG2以下で唯一、黒星つけているのがヤマニンキングリー(09年札幌記念)だったりするのですが、その後のヤマニンキングリーの戦績見ると、そういう札幌記念で生涯トップパフォーマンス的なものをやらかしたのは凄いというか何というか。
あと、そんな後の歴史的名牝の繰り出した推定32.9の末脚から、11番人気(クィーンスプマンテ)と12番人気(テイエムプリキュア)が逃げ切った09年エリザベス女王杯は凄いレースだったのかもしれない、としみじみ。
さて、くしくもその時のクィーンスプマンテ鞍上で、現在フランス武者修行中の田中博康が、現地初騎乗で初勝利。
〔田中 博康騎手のフランスにおける騎乗成績【5月14日(土)】/JRA公式〕
〔タナパク海外初勝利!単勝72倍も“遠征初”決めた/スポニチアネックス〕
どれぐらいの馬に乗せてもらえたのだろうと思っていたのですが、単勝72倍の馬で、というのは凄いなぁ。
これで盗まれた自転車の分は取り返せたか?(笑)
現地から定期的にTwitterで情報発信してくれているので、そこはかとなく応援しています。