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『超新星フラッシュマン』感想6

#7「風船よ武器になれ」
後楽園遊園地回(東京ドームはまだ無い!)という事で、遊園地に遊びに来ているフラッシュマン達。遊具の所で思いっきりルーが宙に浮いているのですが、前々回の「化け物」呼ばわりについてはすっかり忘れている模様(笑) 大丈夫ですか、あまり調子に乗ると、『ザンボット』的な事になりませんか?
フラッシュマンが居るから、メスが来たんだ!」的な。
遊んでいる最中に、木の枝に引っかかった風船を取ってあげたブン(ブルーフラッシュ)。フラッシュマン達は初めて見る風船に興味津々で大はしゃぎ。この手の“地球知らず”ネタは、ネタの宝庫であると同時に、やりすぎると知っている事と知らない事がちぐはぐになってしまう両刃の剣ではありますが、今週のフラッシュマン達は随分と純真です(笑)
すっかり遊園地を満喫していたその時、レー・ワンダと獣戦士が遊園地を襲撃。
保護色を用いて周囲の風景に姿を隠す獣戦士にフラッシュマン大苦戦。
「周りに擬態しているんだ!」というフラッシュマンの声に、「その通りだ!」と、ラボー内で嬉しそうな大博士。せっかく前回はちゃんと街を破壊したのに、今回はまた、目的が「フラッシュマンを倒す事」に逆戻りですよ(^^;
しかし、偶然飛んできた色とりどりの風船が獣戦士の保護色機能を狂わせ、フラッシュマン達は危機を回避。逆に獣戦士を追い詰めるも、今度は暗がりの中に紛れられて(ここの演出がやたらに変)、退却を余儀なくされてしまう。
フラッシュベースで獣戦士対策を練るフラッシュマン。ブンは自分を助けてくれた風船を使う事を思いつき、一人外に飛び出してしまう。その間に再び獣戦士が現れ、立ち向かう残りの4人だったが、擬態能力の前にやはり大苦戦。ワンダ係長も大喜びだったが、大量の風船を手にしたブルーフラッシュが駆けつけ、色とりどりの風船を撒き散らす事で、獣戦士が保護色機能に混乱をきたす!
「色素細胞に異常がうんぬん」と、レッドがまるで「計画通り」みたいな感じ言うのですが、いや4人とも、ブンが風船取りに行くのを、ちょっと冷たい目で見てたよね……?
おそらく脚本発案の段階では、自分達の知らない地球の子供の玩具である風船に対するちょっとした憧れ、思い起こすまだ見ぬ父母への思い、危機に陥った時その風船が助けてくれた! みたいな感じで、フラッシュマンの内面に触れつつ綺麗な話になる予定だったと思われるのですが、出来上がった話は非常に駄目な出来で、どうしてこうなったのか。
脚本(藤井邦夫)が悪かったのか演出(山田稔)が悪かったのか、両方か。
初代『仮面ライダー』でもメガホンを取っている大ベテラン・山田稔監督は、この辺りで健康上の理由から一線を退くのですが、その影響なのか、別の要因なのか、それとも画面作れないほど脚本が酷かったのか、とにかく今回は演出が酷い。特撮ヒーローものというのが、時に馬鹿馬鹿しい映像を、いかに真剣に表現しようとするか、にかかっている、というのが逆説的によくわかってしまう出来。何故かやたらに合成も雑(こちらは矢島さんの領分の筈ですが)で、とにかく映像的に酷い回でした。
しかし脚本の構成も相当酷かったので、もうどちらが悪いのか、わからないレベル(^^;
最後に、ゲスト子役が、戦い終わって風船を持ってはしゃぐフラッシュマン達を見て、「いい歳して、どういう性格なんだこの人達」と呟くのを見て、溜飲が下がるレベル(笑)


#8「父よ!母よ!妹よ」
V3!
……気にしないでください。
待ちに待った長石多可男監督回!
いきなり、歩く獣戦士の足首の辺りを後ろから追いかけて撮る映像で始まるという、変態的な冒頭。獣戦士ザ・ジーゲンが歩いていくと、足下には一輪の花が。それを蹴り飛ばすとコンクリートの壁に突き刺さり、更に獣戦士が指から光線を放つと、その花を中心にぽっかりと植木鉢大の丸い穴が壁に開いて落ちる。その穴は、獣戦士の能力による別次元への通り道で、その狭い穴にカメラ置いて、反対側から覗き込む子供達を映したりと、もうこの2分ほどで、ファン大興奮(笑)
今回のメスの作戦は、名付けて、「次元バリアー作戦」。
獣戦士ザ・ジーゲンの作り出した異次元空間に人間達を次々と捕まえる、という壮大にして気の遠くなるような計画です。手始めに子供達を何人かさらい、調査中のブルーとイエローも捕まえる事に成功。この僥倖に、リー・ケフレン大喜び。ここでのラボー内部のシーンで、ここまで正面からのカットが多かったラー・デウスを(制作上の都合だった可能性はあり)カメラ動かしながらアップで舐めるように撮る映像もまたいい。
一方その頃、どこかの埠頭で、市井のマッドサイエンティスト巨大洗濯機じみた謎の円盤型のタイムマシンの実験を行っていた!
駆け寄る奥さんと娘達、「あなた、馬鹿な事はもう辞めてください!」
うん、どう見ても奥さんが正しい
妻子を振りきり、マシンのスイッチを入れる博士。マシンは起動し、「ワルキューレの騎行」をBGMに時空を遡る博士は一瞬、東京オリンピックを垣間見るが、強烈な衝撃とともにマシンは動きを中断してしまう。
なんだかよくわらりませんが、タイムマシンのエネルギー源が獣戦士の次元バリアーに干渉し、異次元空間を破壊してしまったらしく、子供達と共に次元バリアー内部からの脱出に成功するブルーとイエロー。メスはこの事態に、エネルギーの元を調査し、謎の美女(レー・ネフェルさん素顔出し)が公園に不時着(?)した博士の下へ作戦の邪魔となるエネルギー源の回収に現れる。
今回、レー・ネフェルさん、素顔出し人間体です。しかも何故か、フレアのミニ。
演ずる女優さんが3年前にダイナピンクだったので、ファンサービスといった所でありましょうが、さすが先輩、華麗なアクションで駆けつけたフラッシュマンを迎撃。
結局いつものどたばたの末に(フラッシュマンのAパートの戦闘は、だいたい展開が適当)、フラッシュマンがエネルギー源を確保。博士とその家族を助ける事に成功します。そしてレッドフラッシュはそのエネルギー源(シズマドライブみたいな形状)が、エイリアンハンターの宇宙船に使われていたものだと気づく!
なんと博士夫婦は、20年前にエイリアンに息子を攫われていたのだった!
だがその時のはっきりした記憶を失い、気が付くと謎のエネルギー源カプセルを手に街を彷徨っていたという博士は(エイリアンハンターは落ちすぎ落としすぎ)、その未知のエネルギーを利用する事で、20年前のその時に戻ろうとしているのであった!
「20年間、タイムマシンの研究に打ち込んできた」という割には、そのあと二人も子作りしている博士。
奥さんの方は、さらわれた時の記憶を完全に失っているらしく、若干、博士をキ○ガイかどうか疑っている模様。
妻「主人だけがエイリアンに息子を奪われたと言い張っている」
娘「お父さんの言う事、本気にしないで」

まあそれでも、20年間連れ添っているのだから、奥さん、偉い。
この、“失われた記憶”の範囲が今ひとつはっきりしないのですが(例えば、子供生んだ記憶はあるのかどうか、とか)、エイリアンハンターがわざわざ子供攫う度に関係者の記憶を消すなんて細かい仕事しているというのは、今後の展開にも影響与えそうなネタですが、大丈夫かなー。まあそういう設定だから、宇宙人騒ぎにならない、という理由付けなのでしょうが。奥さんの「20年前の記憶がない」という台詞を額面通りに受け止めると、1年まるまる記憶無い事になりますが。
記憶が無いけど何故かベビーベッドだけある、とか、ちょっとしたホラー。
そして博士の「さらわれた息子」という言葉に、一斉に心の中で反応する男達。
「父さん……?」「親父……?」「パパ……?」
この辺りは、本作のキモ設定ですが、巧い流れ。
そこへ一時撤退したネフェル係長が、ラボー戦闘機を引き連れ、博士宅を襲撃。飛び散る火花、思わず、「父さん!」「母さん!」「兄ちゃんから離れるんじゃないぞ!」と叫び、家族かもしれない者達の元へ駆け寄る、ジン、ダイ、ブン。
この辺りの、思わず、といった感じの作りも巧い。
そして博士一家の前で変身するフラッシュマン。……まあよく考えると、彼等に隠す意図とかはまるで無かったりしますが。後そもそも、Aパートで博士達を助けた流れで博士宅へお邪魔しているという事は、そこで変身解いている筈なので、ここで「君たちはいったい……?」というのは微妙に不自然(^^; それに答えて「父と母を求めて戦う者です」って台詞としては格好いいので思わず書いてしまったのでしょうが、レッドよ、確か1話で、「両親の事は後回しだ! まずはメスをデストロイ!」と宣言してなかったか貴方。
戦闘の方は、ロボット戦になるも、ザ・ジーゲン撤退。なんと、ここでまさかの引きエピソード。
ザ・ジーゲンの能力が微妙にわかりにくい(そして戦闘演出が前回とかぶった)のが難でしたが、序盤のキーエピソードという事もあり、盛り上がる展開。大ファンの長石監督回という事もあって、つい2回見てしまいました、馬鹿。
東映は、『科学戦隊ダイナマン』の劇場版、配信してくれないかなー。
レー・ネフェルさん(萩原さよ子/萩原佐代子)の、ダイナピンク時代が見たい。