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『宇宙刑事ギャバン』感想11

第21話「踊ってチクリ大ピンチ ハニー作戦よ!」
電子戦隊デンジマン』(80)、『太陽戦隊サンバルカン』(81)、におけるヘドリアン女王役などで特撮史にその名を燦然と輝かす、女王・曽我町子、降臨!
いきなりレオタード姿で、「だんしーんぐ!」
あらゆる怪我を、踊りで治すという、ダンサー・ハニー萬田(曽我町子)。彼女にかかれば、ぎっくり腰も一瞬で回復し、脚をくじいた豪介も一瞬で痛みが無くなる。ところが彼女に治療を受けた患者が、後先考えずに莫大な寄付を行おうとしている事を知り、烈はその背後に疑惑を抱く。
その件で揉めていた夫婦喧嘩を止めに入った筈なのに、話を聞いて、そっちのけで電信柱に寄りかかる烈(笑) 後ろ、後ろで旦那さんが首締められているよ!?
ハニー萬田の正体は、マクーのミツバチダブラー! 彼女はその毒針治療術を用いて人々の病気や怪我の痛みを一時的にマヒさせ、同時に洗脳。病人・怪我人から寄付金を集める事で日本の年間医療費11兆円強の内、半分の6兆円を手に入れようと計画していた。無茶苦茶なのですが、微妙に社会犯罪の香りを漂わせているのが、マクー的でいい。
ギャバンなんて、私のウィンクでイチコロさ」
先日のカメのような、おふざけ回だったら嫌だなぁと思っていたのですが、女王のパワー、恐るべし。あの大葉健二すら食う、圧倒的な曽我町子の戦闘力!
水着もあるよ
私より若くて綺麗な娘が許せない、とミミーさんの頬をつねるなど、大活躍。
いやもう、普段、大葉健二のアクションが売りの本作ですが、今回は曽我町子デイ。凄かった。120%ゲスト頼りの回でしたが、曽我町子さんがやり尽くしてくれて、文句は無い。


第22話「黄金仮面と妹 太陽に向かって走るヨット」
ヨーロッパで起きた連続強盗殺人を怪しんだ烈は、その犯人と目される宝石商・石黒の屋敷に潜入した際、謎の怪盗と遭遇する。新聞を賑わせ、5000万円の懸賞金をかけられた、怪盗X。
記事を読んだ小次郎は、思わず烈を疑う。
優れた運動能力・いい年してアルバイト生活・その上でサボりがちなのにお金に困っている雰囲気はない
うん、怪しい
再び、石黒を追っていた現場で、怪盗Xと出くわす烈。なにか魂の共鳴するものでも感じたのか、ピンチに陥った彼を助ける事に。その後、彼の後を尾けると、ヨットで生活する(?)兄妹と出会う。
今週は、いつになくお仕事に真面目なミミーさん。
「身元が割れたわ」
とか、口調にTVドラマの影響を感じる。
『Gメン'75』(特撮ホイホイ)の再放送でも見たのでしょーか。
怪盗Xの正体は、石黒によって父を殺された青年だった。父が奪われた宝石“アフリカの星”を取り戻すべく石黒を狙う怪盗Xは、船上オークションに忍び込むが、逆に捕まってしまう。パーティの余興として貼り付けにされ、布をかけられた状態で、ナイフ投げならぬやり投げの的にされる怪盗X。ついにトドメが、となったその時、槍を受け止めて現れたのは謎の老婆に扮した一条寺烈!
段取りは魔空空間ですが、ここで「禿山の一夜」(多分)をBGMに、烈が何故か変装早変わりを披露する立ち回りは格好いい。
そして演出に凝るあまり、とうとう大葉健二を女装させる小林義明(監督)。
凄い、本当に、凄い。
その後は、ダブラー(クラゲ?)の正体を現した石黒を倒し、アフリカの星を取り戻し、大団円。
ヨットで海へ去っていく兄妹を、やはり魂の共鳴する所があったのか、やたらに手をぶんぶん振り回して見送る烈。
ナレーション「そして彼等はアメリカへ旅立った」
……………………え”?!
そ、そのヨットで??
太平洋横断??
太平洋ふたりぼっちの大冒険なんですが
ところで今回、怪盗は確かに変な仮面をかぶっているのですが、作中では「黄金仮面」という呼称は一切出ず常に「怪盗X」であり、妹にいたっては出番も台詞もほとんど無し。とんだサブタイトル&次回予告詐欺
……まあギャバンは何となく、次回予告詐欺、多いですが。