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『超新星フラッシュマン』感想22

第37話「幽霊の初恋」
ある日の夜、かつて出会った謎の超能力?少女・スミレの助けを求める声に呼ばれ(たような気がして)、街へ飛び出すダイ。
「スミレちゃん……俺の妹」(※注:妄想です)
街では、彷徨える子供達の霊魂を小悪魔に変えるザ・デビルブがその能力を振るっていた。デビルブの力により小悪魔に変えられた霊魂は人々を襲い、その魂を奪っていく。
遂に真っ当な地球侵略から方針転換したのか、霊界の支配をうそぶくリー・ケフレン。
ザ・デビルブは、妖怪の遺伝子を持った獣戦士!
待って専務! ますはその、妖怪を見せてくれ
まあ専務は以前に勢いで、ザ・ズコンダの魂から肉体を再構築していたりするので、此の世と彼の世の境界を越えたり、妖怪を捕獲して遺伝子を抽出するぐらいの事は出来るのでしょう、出来てもおかしくない、さすが大博士リー・ケフレン!
ダイを追って街へ出たフラッシュマン達は、デビルブに遭遇。苦戦を強いられるが、そこへ姿を見せたスミレとダイが手を繋ぐと発生する謎のビカビカ再びにより、その場からテレポート、難を逃れる。
再会したスミレに直球で「俺の妹?」と聞くが否定されるダイ。何故か走り去る彼女を追いかけたダイは墓地(洋風)で彼女の姿を見失い、そして
岡野スミレ
と超強調した墓石を発見してしまう。
苗字を辿り、彼女の母親の元へ辿り着くフラッシュマン。そこでなんと、スミレが8年前に交通事故で死亡していた事を知る。生きていれば22歳、妹どころかむしろ、同年代なのであった。
…………………………………………………………初登場回の時、獣戦士に血ぃ吸われそうになっていたんですが、スミレ……。
再びスミレの墓を訪れたダイは、やたらエキセントリックな衣装に身を包んだスミレと再会。彼女が子供の頃に、恐らくは隕石として地球に落下していたグリーンスターのプリズムを拾っていた事を知る。ダイとスミレの不思議な交感は、その為なのであった。ダイには自分が幽霊である事を知られたくなったと語るスミレは、デビルブから子供達の魂を守ってほしい、と頼み、同時にダイへの好意をそれとなく表現する。
……夢とか恋とかで誤魔化しているけど、これってダイ、取り憑かれているのではないだろうか(笑)
デビルブを倒そうとするフラッシュマンだが、それより先に、スミレの霊魂がデビルブに吸収されてしまう。小悪魔攻撃にピンチに陥るフラッシュマン。その時、スミレの声を聞いたダイは、スミレとグリーンプリズムの力でデビルブの腹の霊界の中へ! 飲み込まれたスミレとの合体パワーをデビルブの腹の中で炸裂させる事によって、デビルブに大ダメージを与えると共に、スミレと脱出に成功する。ローリングバルカンとフラッシュキングにより、デビルブを撃破。こうして世界の夜に、平和が戻るのであった。
そして恋をしたかったという思いを叶えたスミレの魂は成仏。
ナレーション:「フラッシュマンは、人間と命の神秘を知り……」
って、えええええええええっ?!
誤魔化されない、そんなナレーションでは誤魔化されませんよ?!
スミレ登場回は前回も電波シナリオでしたが、今回は輪を掛けて電波。
電波というか、悲惨。
いったい、何がしたかったのかレベル。
妖怪の遺伝子を持った獣戦士
は、恐らく、シリーズ最大のネタになりそうですが、悪い意味で。
プリンス遠藤憲一/『忍者戦隊カクレンジャー』登場)か、プリンスと協力関係にあるのかメス!?


第38話「ジンが死ぬ日」
ジンの誕生日を皆で祝うフラッシュマン
幼少に攫われたフラッシュマンに、もちろん本当の誕生日の記憶は無いが、フラッシュ星で定められた誕生日があるのであった。
照れくさがるジンに、それぞれ声をかける仲間達。
サラ「誕生日っていうのはあらためて命の大切さを考える為にある」
・・・
「フラッシュ星、本当に酷い星だった……」

フラッシュ星で定められた誕生日

「あらためて命の大切さを考える為にある日」
以上から想像される展開は、


前年の誕生日に可愛いペット生物をフラッシュ星人から貰い、辛い訓練の合間にそれぞれ可愛がっていた5人。次の誕生日に、それぞれの個人武器を手渡される。
「この武器をおまえに渡す為に、一つの条件がある。○○、この武器で、そのペットを殺すのだ!」
「ええっ、そ、そんな事は出来ない……」
「何を言う、その生物は、いっけん愛くるしいが、実際はメスの実験によって生まれた改造生物! 外見に惑わされるな、殺れ、殺るのだ○○、おまえはメスを許せるのか!」
「だ、だけど……」
「○っかー?」(きらきらした眼)
「くっ……」
「そうか○○……おまえはメスの命の冒涜を許し、地球がどうなってもいいというのだな!? 偽物の愛情に惑わされ、おまえを生んだ両親のそれを捨て去るというなら、それも良かろう」
「う、うわぁぁぁぁぁぁ……!!」
「ぴ……?」
ざしゅっっっ
みたいな血塗られた想像しかできません。
毎年、誕生日の度にこういうイベントがあったに違いない。
何故かベースではなくて、マグ抜きで野外パーティなのも意味深です。
というわけで人生初の平和な誕生パーティ……4人からオルゴールをプレゼントに貰い喜ぶジンだったが、そうは問屋が卸さず、サー・カウラーが急襲!
獣戦士ザ・ゼラギルを倒したと思ったのも束の間、ゼラギルの仮面がジン以外の4人に張り付き、凶悪化。4人はゼラギルのマインドコントロール支配下に落ち、ジンに襲いかかる。
ラボーでは、サー・カウラーが、「ケフレン博士の作った獣戦士と違い、私がベルタ星(? 「ベータ」か「デルタ」かも)から連れ帰った獣戦士は優秀です」と社長にコメントし、専務を明確に挑発、社内の対立構造が激化。
以前のズコンダもそうですが、獣戦士は一部の星には落ちているのか、という疑問はある(笑)
現地生物を勝手に「獣戦士」という事にしているだけかもしれませんが。
その頃ジンは、襲い来る4人から必死に逃げていた。
悪役は楽しいらしいですが、悪相メイクをしてジンに襲いかかる4人が、実に楽しそう。
プレゼントに貰ったオルゴールの響きを胸に、なんとか状況を打開しようとするジン。だがその前にカウラーが立ちはだかり、4人に取り囲まれる。遂にジンに最期の時が迫る時、係長、邪魔に入る
「ケフレン様の命令でとどめは俺が!」と、しゃしゃり出てきて、久々に、ジンと真っ当に切り結ぶワンダ係長。ジンのプリズム聖剣とキラーセイバーが打ち合うと光が生じ、それを浴びて何故か苦しみだす4人。もしやと考えたジンは戦闘の最中にキラーセイバーを奪い、二つの剣を合わせてスパークさせると、4人を洗脳してたゼラギルの仮面が剥がれ、正気を取り戻す!
「キラーセイバー……」
その光景に低く呟くサー・カウラー。
意味はよくわかりませんが、一応、伏線……?
正気を取り戻した4人を加え、フラッシュマンはローリングバルカンでゼラギルを撃破。ジンはなんとか、最大の危機を脱する。
一方ラボー。ベルタ星の生物はガンマ光粒子(正確な字は不明)を宿命的に嫌い、ガンマ光粒子の結晶であるキラーセイバーを持つワンダを戦闘に乱入させたのはそれをわかっての事だったのだな、と怒り心頭の部長が専務に詰め寄るが、「いや、苦戦していたみたいだから、手助けさせたんだよ? 妄想で怒るな怒るな」と軽くいなされる。
ここにとうとう、完全決裂の雰囲気で、メス社内がようやく盛り上がって参りました。
個人的に幹部のいがみ合いが大好きです(笑)
洗脳を解く手段が非常に唐突でおいおいと思わせたものの、一応の理由付けをし(キラーセイバーはちょっとご都合ですが、ちゃんとケフレンが前半に、「ベルタ星……」と呟いて知識がある事を匂わせてもいる)、メスの内紛劇と絡めて展開する脚本(井上敏樹)は、この時期にしてはテクニカル。後の全体的な質的向上へ繋がる萌芽を思わせます。
そしてジンは、「今日この日、俺が受けた傷を忘れはしない」と、メスへの憎しみと新たな闘志を胸にしていた。
全てを復讐の糧へ変えていく男、ジン
フラッシュ星人は、恐ろしい復讐者を作り上げました。
父さん、母さん、今年もまた、誕生日に傷が一つ、増えました。命って、尊いものですね。