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『爆竜戦隊アバレンジャー』感想5

“恐竜から進化した人類”と言われると、爬虫人類的なものが思い浮かんでリザードマンよりのイメージになるのに、“竜人”と言われると、そこから数段格好良くイメージが修正される、ファンタジー脳。
どちらにせよ、アスカさんから想像される竜人のイメージは、バーサーカー
◆第9話「目覚めよ!アバレサバイバー」◆ (監督:諸田敏 脚本:前川淳
キンモクセイカミカクシ、登場。
今日も名前が長いな、トリノイド。
ロッククライミングの練習でビルの壁を登っていた凌駕は、飛び降り自殺しようとしていたサラリーマンと鉢合わせ。更に、ビルの屋上からキンモクセイの香りをまくトリノイドと遭遇し爆竜チェンジしようとすると……そのサラリーマン・鈴木と一緒に謎の山中に転移してしまう。
通信不能、方位磁石も働かないその場所は、真冬に海岸に咲くはずの水仙が咲いていたり、ワライカセミの鳴き声が聞こえたり、と明らかに不自然な異世界……
「わっくわっくしちゃいますね」
と、脳天気で前向き、かつ自然に詳しい凌駕を描写。
凌駕不在の恐竜やでは、らんるが舞ちゃんに添い寝中。アスカは寝たきりで髭ぼうぼう。そして前回ラストで巨大化したバキケロナグルスは、何故か再び眠りについていた。そんな中、キンモクセイカミカクシが出現して街の人々が次々に転移され、駆けつけた青と黄だが、トリノイドにはカクレマントで逃げられてしまう。
しばらく、異世界の凌駕とサラリーマン、追い詰めるとカクレマントで逃げるトリノイド、の2面で展開。
同時にそれぞれの世界の時間経過のずれ(現実の1日が異世界の数十分ぐらい?)も織り込まれるのですが、これは特に物語上は利用されず。異世界感を強調したかっただけかもしれません。
やたらにサバイバル技能の高い凌駕、アメリカで国立公園のインタープリター(自然と人との「仲介」となって自然解説を行う者)の資格を取っていた事が発覚。火を起こしたりしている内に、異世界に飛ばされた他の人々とも遭遇。
凌駕、みんなにダイノガッツを語る(笑)
なんか、新興宗教みたいになってきた
異世界で呆然とし不満たらたらの人々だったが、凌駕の勢いと鈴木の言葉に押され、みんなでダイノガッツを発揮してみようと、凌駕の呼びかけで巨大な石に向けて力を込める。
「みんなで力を合わせて一つの事をする事が大事なんです」
なんかもうよくわかりませんが、凌駕があまり深く考えていない事だけは伝わってきます(笑)
一方その頃、トリノイドと何度目かの戦闘に挑んでいた青と黄は、挟撃作戦でカクレマントを奪い取り、逃走を封じる。そこへどこからともなく聞こえてくる、凌駕達の声。彼等の気合いが、キンモクセイカミカクシの作り出した異世界に異変を起こしたのだ! 異世界では巨大な岩が動き、青と黄の射撃がキンモクセイカミカクシの弱点を貫き、異世界から解放される凌駕達。
戻ってきた凌駕が変身して加わり、アバレンジャーキンモクセイカミカクシを撃破。
それにしても、一般人の前で、どんどん変身するなー。
あまりその辺りは、気にしない方向か。
そしてまた、彼等の気合いは、アスカとバキちゃんにも影響を与え、その目を醒まさせていた。巨大化したキンモクセイカミカクシに苦戦するアバレンオーだったが、駆けつけたアスカの言葉により、爆竜コンバイン
トリケラトプスをリストラして、右腕にバキケロナグルスを装備する事によりアバレンオーナグルスにバージョンチェンジし、爆竜必殺バキバキパンチによって、トリノイドを倒すのであった。
前回の個人エピソードが子持ち強調だけになってしまった赤の、実質的なキャラ立て話。謎だった前職も判明し、常に前向きな熱血サバイバー、というキャラクターが確立しました。キャラも物語も、細かい事は気にしない、という、ある種のメタ構造(笑) 熱血キャラ話としては、悪くない出来だったと思います。
少し卑怯ではあるのですが、まあ凌駕はうまく、舞ちゃんというクッションを置く事で許されるキャラにしている感じ。
終始、凌駕よりもむしろ舞ちゃんを心配するティラノは、すっかり第三の父。


◆第10話「アバレリーガー金縛り!」◆ (監督:諸田敏 脚本:浦沢義雄
ナンセンスギャグ回というか、浦沢ワールドというか。
ナンセンス物の大家である浦沢さんですが、個人的にはいまいち合いません(^^;
笑いはツボが違うとどうしようもない、としか言いようがない。
全編に入るCG演出も、どうも滑り気味。
まあ、中途半端にやらず、徹底したのは“そういう回”として良かったですが。
卵みたいなものを投げつけた相手を、時代遅れのマッシュルームカットにしてしまうという地味に怖いトリノイド、バンクマッシュルームが登場。そしてそうやってマッシュルームカットにされたものは、やがて何でも金の力で解決しようとするのだ!
エボリアンは、遊びで侵略している感じが強く、今のところ、組織としての底が全く見えていないのは良い所であり面白い所。“実は今まで本気出していなかった”よりは、“明らかに本気を出してない感じ”の方が、後に向けて話の流れはすっきりしますし。
これに、腰痛を治す為に秘密裏に来日したメジャーのホームラン王が絡み、幸人は「ダンディズム」を連呼。恐竜やの新メニュー作成でカレーフルーツポンチを提唱するなど、料理センスは破綻していた事が発覚。
介さんは早く帰ってこないと、アルバイト達の暴走で、保健所の手が入りそうな気がします。
〔人生のどん底に落ちる→最高にハイな感じでヒャッハーする→調子に乗りすぎて寝る→やっと目覚める→カレーフルーツポンチの攻撃を受ける→復活後二回目のバトルが、金庫を振り回す〕のアスカさんは、微妙に報われない。
ところで、アバレブルーって名乗りの時、前からあんな、指圧のポーズでしたっけ?
押せば命の泉湧く。