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『快傑ズバット』感想19

◆第25話「荒神山 涙の別れ」◆ (監督:広田茂穂 脚本:長坂秀佳
山奥で、新型爆薬・ウルトラマイトを研究する青年科学者・吉良崎直也。その爆薬を狙い、血起党の鬼大尉がその身辺に迫る。
血起党の用心棒は、二刀流フェンシングの名手・ダルタニアン。
……なんか、メキシコ。
鬼大尉にしろダルタニアンにしろ、カツラや付け髭が露骨すぎて、今回は不思議コスプレ祭り。
危ない所を早川に救われ、用心棒との対決中に白いギターと一緒に取り残された吉良崎は、血起党の視線を感じ、恋人・希久子に辛くあたり、絶縁宣言。ショックのあまり投身自殺を試みる希久子を止める早川。
「自殺なんかするのは、卑怯者のすることだ!!」
早川はどうして時々、熱血教師が入るのでしょうか。
翌日、それでもまた吉良崎のもとを訪れる希久子だが、すげなく追い返される。しかし本心では彼女を愛してやまない吉良崎は早川に希久子を麓まで送り届けてくれるように頼み、早川は麓の駅で東条達に遭遇。東条もまた、怪しい動きを見せる血起党の動向を探っていた。
その頃、早川が身辺を離れた隙に、案の定、捕まっている吉良崎博士。
半裸の男が拷問されるという、新パターン。
ウルトラマイトの製法を聞かれても頑として口を割らない博士だが、希久子の名前を出されて露骨に動揺。ダルタニアンらが人質として希久子をさらいに向かっている間に早川が事務所に殴り込みをかけて助けられるが、追っ手のマシンガンを浴びて(というか明らかに自分から浴びに行って)、早川、ダムから転落。
趣味です。気にしないでください。
なお、血起党の本部のネームプレートの両脇に「D」の文字が張ってあって、
  血起党  
となっているのに、出来れば早川、気づいてほしかった(笑)
邪魔な早川を始末した鬼大尉は、首領Lにウルトラマイトの威力を見せる。
「これで気にいらんやつは、何人でも殺せるぞ!」
首領はどうして時々、フィーリングだけで物を言うのでしょうか。
そして結局、ウルトラマイトは小屋から盗んだのか(笑)
これで吉良崎は用済みと、希久子を囮に、逃げた博士の始末をはかる鬼大尉。……製造法、聞き出すのではなかったのか(^^; 捕まえた希久子を縛り付け、その周りにわざわざウルトラマイトを撒き散らす。助けに来た吉良崎が踏み込んだ途端にドカン! という罠である。そして案の定、希久子を助けに姿を見せる吉良崎。希久子は吉良崎に絶縁を叫び、助けに来ないように訴える。
ここで前半の吉良崎の別離の言葉と、希久子の言葉を対比して絡ませる辺りは、長坂脚本らしい格好良さ。
強い衝撃を与えなければ大丈夫な筈……と意を決してウルトラマイトの上に足を踏み出そうとする吉良崎。その時! ズバッカーが登場し、吉良崎を鞭で回収(笑) 続けて希久子も鞭で回収(笑)
二人を助けたズバットは、血起党に襲いかかり、ダルタニアンと激突。
ダルタニアン戦は、相手の腰のサーベルを奪い取り、サーベルvsサーベル、で鞭以外で戦うズバット、という珍しい立ち回り。しかしダルタニアンは二刀流フェンシングの使い手だった筈なのに、前半も普通に早川とフェンシングで立ち回りした為、最後まで真の力を見せられず、可哀想(^^;
ズバットの華麗なサーベル捌きで目を潰されたダルタニアンは、そのまま放り投げられ、ウルトラマイトの罠の上に落ちて、爆死。
あまりに不意打ちで、爆笑してしまいました(笑)
時間の都合で鬼大尉はあっさりとしばき倒し、ズバットはカードを残して去って行くのであった。
「このもの、極悪殺人犯人」
そ れ は 自 分 の 事 だ


◆第26話「許せ我が子よ!」◆ (監督:広田茂穂 脚本:長坂秀佳
チンピラを叩きのめす白衣の男、そこへ駆けつけるパトカー。
「ごくろうさん、暴行傷害の現行犯です」
……あなたが?
男の名は、小山内勇治。
医者であると同事に、街の悪漢どもを力尽くで叩きのめす、ちょっとした街のヒーローであった。
この小山内の活躍に手を焼く悪の組織ブラック連合は、小山内の息子きよしに狙いをつける。いつもの構成員に囲まれ、はたかれたりこづかれたりするきよし。
しかし本当に、70年代の悪の組織は小学生相手でも容赦ない。
そこへ現れた早川健は、用心棒のドクウッディ(メス使いの名人である闇医者)も打ち破り少年を助け出すが、ウッディはいつの間にやらきよしの飼い犬・カクをさらっていた。街に大混乱を起こす為、特別開発の毒性の強い急性狂犬病のウィルスをカクに打ち込むウッディ。通りすがりにそれを目撃したみどりとオサムは構成員に消されそうになるが、小山内医師によって助けられ、ブラック連合の企みが警察にも伝わる。しかしそれは、ブラック連合の恐るべき罠の始まりに過ぎなかった……!
みどりとオサムから、ウィルスを打ち込まれた犬の特徴を聞き、息子の愛犬カクではないかと危ぶむ小山内医師。そして街に響き渡る、「発見次第、ただちに射殺せよ」という命令と、警察のサイレン。
……いや、一応、捕獲して保菌しているか確認しましょうよ。暴れているならともかく、大人しいなら。
具合の悪そうなカクを抱えて、家に戻ろうとしたきよし少年を見つける警察。
犬を抱えている子供に向けていきなり銃を抜く東条。
やはりこの人は、単純に無能なのだと思う。
基本、見た目は格好いいんだけどなぁ(笑)
カクの殺害を拒否し、廃工場の2階に立てこもる少年。
子供一人丸め込めない大人達。
だが、裏手から回り込んだ早川が少年の説得に成功。「カクがもとで、町中の人達が狂犬病にかかったらどうするんだ!」という言葉に、自慢の父に恥じない男になる為にも、愛犬との別れを覚悟した少年は「やだ、ぼく、自分でやる!」と自らカクを抱えて工場の端に立つと……「カク、ごめんよカク!」
投 げ 殺 し た
だがここで、さらなる凶事が小山内親子を襲う。
きよしは2階にたてこもっている内に、カクに手を咬まれていたのだ。このままでは、きよしもドクウッディ特製の狂犬病を発症してしまう。姿を消したきよしは、カクとの思い出の場所に居るに違いない……ロッカーから猟銃を取り出す先生。
「どうせ殺さなければならないなら、私の手で」
どうしてこんなハードなのですか、この親子
実は闇の暗殺武術を継承する一族とかで、覚悟耐性が一般人では理解不能なレベルなのか?!
とりあえず、ドクウッディの作った新薬だから無理! とか最初から諦めないで、診察ぐらいしてください、父(笑)
早川を小山内流打撃術で気絶させた医師は、息子が居るであろう河原へとむき出しの猟銃を抱えて向かう……その姿を、物陰から見つめる、ブラック連合のボス、ムッシュ神。
実はブラック連合の真の目的は、街の英雄である小山内の評判を落とす事により、市民達から反抗の気力を奪う事にあった。その為に、「小山内に、愛する我が子を殺させる事」こそが、真の狙い。きよしの愛犬カクをウィルスに感染させた事に始まり、全てはムッシュ神の計画通りに進んでいたのである。
狂犬病の発症によって暴れ出さないように、自分の足を自分で縛って河原で待機中のきよし。そんな息子に銃口を向ける父。だが引き金を引いた瞬間、ぎりぎり間に合った早川が銃身を逸らし、弾丸は大きく外れる。
「死ぬとか殺すとか考える前に、もっと打つべき手が、ある筈です」
珍しく、早川がド正論。
というか今回、全編通して早川の発言が一番まともという、極めて珍しい回。
東条もすっかり脳をやられている感じでしたし、この街、もしかして狂犬病以前に、「狂人病」とか何かそんな名前の恐ろしいウィルスが蔓延しているのではないでしょうか(早川は基本的に狂っている為、免疫があって無事だった)。
事の成り行きを見ていたムッシュは面倒くさくなって3人まとめて皆殺しにしようと銃を乱射。少年を抱えた早川は川に沈み、気力を失った父は遺書を書かされて自殺を偽装されそうになった所で、ズバッと参上!
資材置き場での大立ち回りで、構成員、用心棒、ムッシュ神と叩きのめし、満足して去って行くズバット。今回、珍しくシナリオの中心に関わった用心棒ドクウッディは、念入りに鞭でなぶられ、足にメスを突き刺されて更にとどめの一撃という念入りに悲惨な感じで倒されました。まあ、爆死するよりはマシでしょう。
戦闘後のラストシーンは、小山内父は出番なし、息子が「早川さーん」と叫ぶだけで、一切フォローなし。
父、目が虚ろだったけど、ヒーロー気質の反動で、あのまま廃人になってしまったのでは(^^;
後、ろくに診察もせずに血走って息子を猟銃で撃とうとするとか、明るみに出たら市民の評判ガタ落ちな気がするので、結果的にブラック連合の計画は成功したような。そのブラック連合が壊滅してしまいましたが。
息子に関してはまあ、これだけ時間がたっても発症した様子がないので、なんか多分、大丈夫だったのでしょう(^^; 一応、脳内補完としては、逮捕したドクウッディが血清を持っていたとか、そんな所か。事故を考えて、原則、用意している筈ですし。
褒めていいシナリオでは無かったですが、最初から最後までパーフェクトに狂っていて、70年代特撮の醍醐味を感じさせる1本。
で、次回予告を見ると、やっぱり東条はダッカーと繋がっているような気がして仕方ない。