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『烈車戦隊トッキュウジャー』感想7

◆第7話「やるせなく、やる気なく」◆ (監督:加藤弘之 脚本:小林靖子
今週の素晴らしいツッコミ。
「それはいいよ、聞かなくて」
DVDはあれ、関根勤の私物かしら(笑) 確かコレクターでしたよね。
ヒカリを怒らせ、怖がって謝りにいけないカグラの物言いは少し子供じみているのですが(それに一緒についてこうという皆も含めて)、もともと一番子供っぽいのに加え、各人それぞれ、記憶がスキップされている分、精神的に子供の要素が残っている、という事なのかなぁ。
そこで視聴者目線に近いテーマを持ち込める、というのは設定の妙味。
無気力坂に降りた5人を待ち受けていたのは、あらゆるやる気を失ってそこら中に転がる人々と、人々を怠惰に変えたハンコシャドー。
かつてなく格好いいデザインのハンコ(笑)
「おまえを終着駅へ、送り込むだけだ!」
そしてライトは相変わらず、明るくバイオレンス。
前回がコラボ、前々回がシュバルツ様無双という事でか、今回はvsクローズ戦、盛り目。クローズを蹴散らしてハンコシャドーに突撃したトッキュウ1号は顔面にハンコを押され、その特殊能力によりやる気を失ってしまう。
「だからなんですぐ突っ込むかなぁ」
って、ツッコミのヒカリに言わせているのはわざとですか(笑)
2号、3号も続けてやる気を奪われるが、足にダメージを負ったハンコシャドーは撤退。強力怪人を、ダメージ描写を気にした上で撤退させているのは細かく良いところ。
残るのは気まずい雰囲気のヒカリとカグラ……だが、カグラがヒカリに謝れず悩んでいたように、ヒカリもまたカグラに謝るタイミングを探していた、でお互い謝って丸く解決。しつつ今作が優れているのは、
「いつもなりきりとか、馬鹿みたい、って、思ってたろうなって」
「ああ。……それはちょっと思ってる」
て言わせちゃう所だな、と(笑)
「でもそれがおまえだし、いいんじゃない。それに、今からそのなりきりが必要だしね」
“幼なじみの繋がり”をチームとしてのキーにしつつ、互いに全肯定も全否定もしない、というのは今作の巧いバランス。
ライト達を元に戻し、街をシャドーラインから解放する為、ハンコシャドーの前に立つ2人。
「私は固い、私は固い……私は固い! 剣玉ガーーーーール!!」
……いや、えーと、ヒカリさん、本当はまだ、凄く、怒ってるんですよね?
ヒカリ発案による、文字通りに人を人とも思わない剣玉ガール作戦からの乗り替えコンビネーションにより、トッキュウ4号と5号はハンコを破壊し、怠惰状態から人々を解放。5人揃ったトッキュウジャーはざっくりとハンコシャドーを撃破。今回もカーキャリアの攻撃は謎ですが、イマジネーションの赴くままという事で。
そして当初から思わせぶりかつ今回のキーアイテムとなった剣玉は、誰か大事な人からもらったものかもしれない……と、過去に関わるちょっとした伏線が張られました。
今回、男爵と夫人が、これまでで一番長い尺で映っていた気がするけど、改めて、凝ったデザイン。
グリッタ嬢のテーマは、かかる度に思わず笑ってしまう、実に秀逸なBGMです。グリッタ嬢は成長すると凄い美女になるか、人間に偽装すると凄い美少女かのどちらかだと思ってますが、ネタ的に。
次回、新幹線、じゃなかった、「レインボーライン大爆破」。
いや、見た事無いのですけど、東映で列車ものというと、『新幹線大爆破』だそうなので、サブタイトルは多分わざと。
EDの最初に紹介したのがディぜールカーで、次回登場するのが、ディーゼルレッシャーという、細かい遊び心は面白い。レインボートレイン内部に桜が飾ってあるのも、忍者の雰囲気出しのみならず、何となく季節感が出ていいアクセントになりました。
にしても、現在進行形の特撮番組にこれだけはまっているの、もしかすると『クウガ』以来かもしれない(^^; 『クウガ』の時はもっと狂っていたけど。なんだか、余計なお金を使ってしまいそうで怖い。