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『鳥人戦隊ジェットマン』感想18

◆第27話「魔界大脱出」◆ (監督:東條昭平 脚本:荒木憲一)
軽いノリの夏の怪談回だろうと思って油断していたら、思わぬ見所多数。
見所1は、
「アコが……アコが死んだ!」
魂を抜かれたアコの胸元に頭をつけてセクハラする竜(おぃ)
見所2は、
「あらゆる次元を乗り越え、俺は遂に、死の世界をも制覇したのだ!」
仰向けに浮かびながら奇声をあげまくるラディゲ。
度重なる敗北と、職場でのゴミ以下の扱いから来るストレスです。
見所3は、
「霊界において肉体の力は一切無力! 強靱な精神の戦いじゃ! これに負ければおまえの魂は破壊される!」
ゲストキャラに石橋雅史
アコ、凱、雷太が、謎の霊柩車に魂を抜かれて次々と死亡。それは、怨念の力を用いたラディゲの呪術によるものだった! 竜も暗黒世界に引きずり込まれかけるが、事件の裏に人知を超える存在を感じた小田切長官が助力を求めた、謎の密教僧・泰元上人(石橋雅史!)に助けられる。地獄で責め苦を受ける3人の魂を救うべく、泰元上人の力を借りた竜の魂は霊界へと飛ぶ!
1989年の『機動刑事ジバン』第24話に「ようこそ!!大霊界へ」というかなり意味不明のエピソードがあって、映画『丹波哲郎大霊界』が同年の公開なのですが、まだ、その手のブーム?的なものがあった時期なのか。
霊界のシーンは画面にエフェクトかけて誤魔化しつつ、全身タイツに被り物のカッパが出てきたり、あまりお金がかかっている感じはしません(^^;
メンタルに問題のある竜は、案の定、誘惑に負けそうに(笑) が、何とかそれを乗り越えるもラディゲに追い詰められる。
「恐怖を克服し、己の心を信じる時、おまえの想念は奇跡をも呼び起こす!」
泰元上人の助言を受け、霊界で奇跡の変身を果たした竜は3人を救い出し、3人も変身。巨大化した怨念次元獣に対して想念の力でイカロスとガルーダを呼び出すが、次元獣の怨念で操られてしまうイカロス。ピンチのその時、水垢離していた香の叫びが竜を目覚めさせ、更に上人が霊界へ援護攻撃。亡霊を打ち払ったイカロスとガルーダはグレートスクラムし、怨念次元獣を撃破するのであった。
ホワイトスワン変身なし、と変則。
そして魂にダメージを受けたラディゲは、くるくる回ってばったり(笑) やられ芸も板についてきました。
「いい若者達を育てられた……」
地獄から解放されて喜び合う5人の姿をにこやかに見つめる泰元上人の発言は、そもそも小田切長官はあまり育てていない気がする所に始まってだいぶ???ですが、石橋雅史に言わせる事で、いい台詞に(笑)
謎のコネクションで泰元上人と接触した長官は、魂を抜かれた3人に背景で手を合わせていたり、竜の霊界突入時に一生懸命マントラを唱えていたり、妙に面白い事に(笑) 夏の一息エピソードなのですけど、妙に見所の多い回でした。


◆第28話「元祖次元獣」◆ (監督:東條昭平 脚本:荒川稔久
ジェットマンに挑戦状を叩きつける、自称・元祖次元獣ドライヤージゲン。バイラム戦闘員と連携してジェットマンを苦しめるが、ここぞという時に通りすがりの老人を助けたり、犬に懐かれたりと、締まらない。
「おまえ何か、無理してねえか?」
女学生を人質に取るも悪に徹する事が出来ず、とうとう凱にツッコまれ、
「ドライヤージゲン、俺たちは、ただ相手を倒すために戦っているわけじゃない。だから、おまえみたいな奴には、立ち直ってほしいんだ」
竜からは不良のような扱いを受ける(笑)
そこにトランが現れて裏切り者として始末されようとしたドライヤーは、自分を守って戦うジェットマンの姿に心を打たれ、完全に離反。
「今わかったぞ。バイラムの為に生きる事だけが、全てだと思って来たが! それは間違いだったんだ!」
悪に生まれた次元獣の、新たな自我の芽生えであった。
ホワイトスワンをかばって負傷するもドライヤーは無事にトランの手を逃れ、トランはファイヤーバズーカを受けて撤退。ドライヤーはとある理容店に住み込みで働くという新しい人生を見つけ、ジェットマンの元に残暑見舞いが届くのであった。
ちょっといい話というよりは、脱力系ギャグ回。ギャグ回はギャグ回でいいとして、次元獣の扱いがそれでいいのか、というのは少々。ゴミジゲンの回が台無しというべきか、ゴミジゲンの回があったからこれもありとするか、微妙な所。
ストーリーがギャグに割り切っている分、アクションに凝っており、戦闘員祭の野球回。そしてロボ戦はドライヤーの妄想だけで処理されました(笑)