「信じて。みんな、やる時はやってくれるよ。そして君にもいつか、何かやる時が来ると思う」 (EPISODE8「射手」)
◆EPISODE7「傷心」◆ (監督:石田秀範 脚本:荒川稔久)
- いきなり! 一条さんの! 超アップから始まるよ!!(眼福)
- 榎田さん、笹山婦警、登場。笹山婦警は記憶の3倍ぐらい鬱陶しい感じでしたが、一条さんにアプローチしてくるキャラクターはこんなのばかりなのか……(笑) 元メガイエローの女優さんそのものは割と好きなんですけど。
- 3週間ほどショートカットされ、その間にも未確認生命体との戦いが幾つかあったよー、と言及。手元の『仮面ライダークウガ超全集〔上巻〕』によると、設定ではこの間に、クジラ、カンガルー、ウミウシ、ウツボカズラ、タコ、ネズミ、ヤモリを撃破。カンガルー、気になる。
- 何故か当時、上巻だけ買ったみたいで上巻だけ持っているのですが、どうして下巻を買っていないのだ私よ。
- 五代くん、クウガのマークを刺繍して女子力をアピール。
- 「こんなもん貰ったのはいいが、あいつら人間に化けるんだろ? それでも俺達は、迷わず撃てるのかねぇ……こいつで」
- 未確認生命体に対抗する為に支給された大口径の銃を試射しつつ、杉田。序盤から記憶以上においしいなぁ。
- 第1話で0号に殺害された教授の家族が一条さんの元を訪問。物語の必要な展開で済ませるのではなく、怪人被害者にもう一度スポットを当てる、という意欲的な展開。
- また、一条さんは一条さんで0号事件を調べているけど、被害者の遺族からは必ずしもそうは見えない、という主観のズレが亀裂として積み重なっていく、というのは秀逸。
- ハイスペックと二枚目力で世の中を渡ってきた一条さんは、他人に腰を据えて納得出来る説明とか出来ないのであった……!(おぃ)
- リント(ベルトを作った種族)、グロンギ(未確認生命体)、という固有名詞が判明。
- ハチ怪人による殺人シーン(頭上からの毒針射撃により、足下に土煙が上がって、人がどうと倒れる)を連続で見せていく所は刺激的かつ演出が格好いい。
- クウガ、緑になるも、超鋭敏感覚による混乱で落下……で続く、というのもなかなか大胆(笑)
◆EPISODE8「射手」◆ (監督:石田秀範 脚本:荒川稔久)
- クラシックをBGMに傷心の少女の彷徨にかなり尺を使っており、ぎゅうぎゅう詰めだった6話までに比べると、やや余裕の見えるエピソード。全体の構成としては、演出陣が一回りした所で、一度、叙情的な方向に振ってみる意図はあったのでしょうが、この大胆さは良くも悪くも石田秀範らしい。
- 同時進行で更なる新フォーム登場をやっておいて、この余裕はなかなか凄い。
- ……正直、当時は確か、あまり面白いと思わなかった記憶はありますが(笑)
- 姿を消した少女に対して責任を感じつつも、そうそう自由に動けない一条に代わり、少女を探す五代。かなり組織との連携が強いクウガですが、ここでは、“組織がすくいとれないものを救おうとする”五代のヒーロー性が描かれており、組織と個の差が良し悪しとは別に織り込まれています。
- 一条は一条で、更なる被害者を増やさない為に、進行中の未確認事件を追わなければならない。そしてその結果として、一組の母子を救う。
- では誰が少女を救うのか? ――だからそこに、ヒーローが居る。
- 組織と個人が、それぞれの道で共に人を救い、どちらか、ではない、悲しみを連鎖させない為の戦いにはどちらも必要なんだ、という良く出来た構成。
- ヒーローと組織の関係において、今作の根っこのテーマが描かれたエピソード。
- 次回、ハードな変態が海から登場。