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15年ぶりの『クウガ』メモ

「リントは本当に変わったな。……今度のクウガは、やがて、ダグバと等しくなるだろう」 (EPISODE38「変転」)
◆EPISODE37「接近」◆ (監督:渡辺勝也 脚本:荒川稔久

  • 乱入した青クウガは金色コウモリに殴り飛ばされ、その間に姿を消すサソリ。金色コウモリもそれを追って姿を消し、青、コウモリ強化をアピールする踏み台にされる(涙)
  • 碑文の実物を調査中の桜子は、“聖なる泉涸れ果てし時、凄まじき戦士、雷の如く出で、太陽は闇に、葬られん”という一節に使われた「戦士」の文字が、虐殺現場に残されていた血文字と同じ、四本角の「戦士」の文字である事を確認する。
  • 福島県でも、大量虐殺発生?
  • 新たに、バンダナ男とメガネのお姉さんの、2人のグロンギが登場。放送当時、このメガネの人が結構好きだったなぁ……バンダナの事は、すっかり忘れていました(笑)
  • 実加ちゃんからの手紙がポレポレに届き、キャストまで出さないものの、サブキャラの存在を活かし続けます。
  • 五代、杉田、桜井が現場で対策を語り合う、という明確に関係の変化を見せるシーン。そこへ長野から一条が帰還。
  • ゲームを再開するサソリだが、警察の手回しによって都内のタクシーが営業を見合わせてしまい、タクシー乗り場で待ちぼうけ(笑)
  • 「リントも、無能ではない。ベミウは、その知恵に負けた」……戦目付がリントの言葉で話して物語に参加したのは初めてか?
  • その言葉に対してサソリは別の手を示唆するが……今回、ここで、出番終了(笑)
  • 人間体は早めに登場しているのですが、いざゲゲル始めたらコウモリに乱入されるわ、周辺の騒動と謎解きの方に焦点が行ってしまうわで、割と可哀想な扱い(^^;
  • 久々に科警研を訪れるジャン、ゴウラムの調査データを榎田さんに渡す。デリケートな問題に触れようとした所で一条さんからのお邪魔電話が入り、サソリの酸性体液を調べる為に忙しくなる榎田さん。ジャンは「冴くんに電話だけはしてあげて」と伝え、榎田さんが「うん、頑張ってみる」と、わだかまりがちょっと解消。
  • サソリの動きが無いまま、コウモリが飛行時に出す電波がキャッチされ、五代と一条はそちらへ。
  • 散々はたかれた腹いせに、むきむきタンクトップをアピールしながら薔薇のタトゥの女に絡むコウモリだが、「今になると言っていたのは、こんなものの事か」と現れたるカブトムシ、圧倒的パワーのヤクザキックでコウモリを吹き飛ばす。
  • モチーフ的にもクウガの対比という事はあるのでしょうが、タイタンフォームばりの装甲でコウモリの攻撃を弾き、どかどか蹴り入れるカブトムシは実に格好いい。
  • カブトムシ>>>>>金色コウモリ>>青クウガ、という、ドラゴンフォームに厳しい世界(涙)
  • そこへ五代が到着。クウガに変身し、カブトムシを目撃するが、カブトムシは金色コウモリへの修正を優先し、両者に無視されたクウガ、その後を追いかける。
  • 前回:終了寸前にサソリと金色コウモリの戦いに乱入 → アバンタイトルで金色コウモリにあっさりやられる → カブトムシと金色コウモリの戦いに乱入も出来ずに、無視される。………………クウガの扱いも、かなり酷い(笑)
  • 3者がそこを離れた後にやってきた一条は、薔薇のタトゥの女と接近遭遇。
  • 一条の足下の羽毛が風に舞い、やたら強調した効果音で一条が振り向くと、初使用のBGMと共に天井から散る火花の向こう側にスローモーションで薔薇のタトゥの女が姿を現し、それを見つめる一条の目元をゆっくりとズームアップ、左右に離れて対峙する2人、無言でライフルを構える一条、互いの瞳に映る火花のアップ…………片方ライフル構えていますが、どう見ても、「恋に落ちる2人」演出で、一条×薔薇派としては凄い好きですが、極めて謎(笑)
  • いや、2人の間を隔てて降り注ぐ火花のカーテンとか超格好良くて、凄い好きなんですが!
  • リアルタイム時に大興奮したけど、久々に見てもやっぱり大興奮(笑)

◆EPISODE38「変転」◆ (監督:長石多可男 脚本:荒川稔久

  • 恋に落ちてゆく二人 愛を重ねる二人 別れてゆくその日を 知っていたように
  • ケーブルが完全に断線し、火花収まる。
  • 「おまえが第0号か? 長野で仲間を大量に殺害した目的はなんだ? こんな事を続けてどうなるというんだ?」
  • 質問に答えず立ち去ろうとする薔薇のタトゥの女を、一条は背後から狙撃。衝撃でネックレスがバラバラに弾け飛び、すぐに振り返るのではなく、背中を向けたまま薔薇のタトゥの女が血に染まった右手を確認する(視聴者に見せる)、というカットが非常に印象的。
  • 薔薇のタトゥの女の「クウガはやがてダグバと等しくなるだろう」という言葉で、キーワードとして急浮上する「ダグバ」。
  • 外では、「手に入れたんだ、ダグバの力を」と口にするコウモリがカブトムシと戦うも、一方的に叩きのめされる。クウガはカブトパンチで吹き飛んできたコウモリに巻き込まれ、なおも戦おうとしたコウモリは、激しい腹痛で撤退。カブトムシも姿を消し、ひたすら無視されるクウガであった。
  • 一方、薔薇のタトゥの女に思い切り吹き飛ばされた一条は、いい加減、病院へ運ばれる。
  • 「普通に考えると、全治三週間ぐらいかもしれません」「……そうですか。それは心配ですね」「大丈夫」「え?」「だって、一条さんですから」……もうこの仕事辞めようかな、みたいな顔になる桜井(笑)
  • 五代は差し入れに大量のパンを持って、桜井とゲームの法則性の検討会。五代にほだされていく桜井というのは、以前の「人間体があるんですか」発言があるだけに重要なシーンで、この辺り手抜かりありません。
  • 桜井、几帳面にクウガの戦いを手帳に記録していた事が明かされ、クウガの色を示すカラーシールに目を止める五代。その時、サソリ女によって、エレベーターの乗客が殺害されたという連絡が飛び込んでくる……。
  • 病院では、目を覚ました一条と、椿が会話。「なんだ、ダグバって?」「究極の闇をもたらす者……そう言っていたような気がする」
  • 「おまえ……夢でも見てたのか?」「……どうしてだ?」「…………なんとなく、そんな気がした」 (窓ガラスの外の青空に視線を向ける一条) 「……夢か。…………あいつが」「五代か?」「あいつが……俺と別れられる日が、一日でも早く来ればいいと思ってる」「……どういう意味だ」「気ままな冒険が、あいつには一番似合う」 (もう一度、青空。椿もそれを振り仰ぐ) 「相変わらず、素直じゃないな、おまえ」
  • 会話の合間の青空の挟み方が美しくて印象的。また、明らかにBGMとして音を流してはいるのですが、椿がラジオのスイッチを入れると音楽が流れ出し、ラジオに緊急ニュースが入ると共にBGMが途切れる、というちょっと面白い使い方。
  • エレベーターに続いてバスが襲われ、今回のゲームが、10色のローテで、“色のついた動く箱”を標的にしている、という法則性に気付く五代。その法則に基づけば次に狙われるのは、オレンジ色の動く箱……中央線!
  • その中央線を見下ろすサソリ女は、オレンジ色に塗った爪を見つめる……と、随分とゲームの解釈が広いなぁと思ったら、映像的には実は2話前から10本指の色ローテが明示されていた! というこの流れは、お見事。
  • 監督またぎの演出なので、爪の色は脚本段階からあったアイデアかもしれませんが、前回ラストから今回アバンタイトルの繋がり、共通した伏線の演出、と、この辺りは渡辺−長石の、弟子−師匠ラインで合わせやすかった、というのはありそう。
  • 人間体の髪の色も変わり、更なる強化を遂げたコウモリは、千葉県内でハイキング中の市民などを殺害。折り重なる死体の手前に曼珠沙華、というのが凄く長石監督。
  • 「ザジャブボギ、ダグバ! 俺がおまえを殺してやる」
  • 「はやくこい」は、何となくわかりました(笑) どうやら目覚めたダグバは、各地でズやメの低ランクグロンギを処理して回っているようで、コウモリはそれに対抗しようとしている、と示唆。
  • 警察は中央線を全線ストップし、三鷹付近に潜伏したと思われるサソリを追うが、そこに千葉でコウモリが暴れているという連絡がもたらされる。果たして五代はどちらへ……という所で、更に次回へ続く。
  • 0号とクウガの関係、グロンギ内部の動き、と物語全体の謎解きを交えながらコウモリ大ハッスルなどの要素を盛りだくさんに入れ、3クール目のラストは、キノコ編を超える4話目へ突入。
  • 既に作風が完全に確立しているというのはありますが、最後にちらっと乱入→殴り倒されてスルーされる→変身するけどスルーされる→飛んできたコウモリにぶつかっている内にスルーされると、3話連続でクウガが道に落ちていた1円玉のような扱いにも関わらず、面白いから凄い(笑)
  • 各地でイベントを同時発生させつつ、じっくり話し合う五代と桜井など今まで無かったシーンを入れる事で、ここに来ても変化と目新しさを既存の登場人物を用いて描いているのが秀逸。同時に、一条と椿という登場時から距離の近い二人に、二人だけだから出来る五代についての会話をさせて、変化しない部分での掘り下げも行っており、お見事。
  • 勿論、割とクウガの扱いがぞんざいな事に良し悪しはあり、好き嫌いの出る作劇だとは思いますが、意欲的な事を高いレベルで行ってはいます。