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書いて読んでまた書いて

ああ、わかるなぁ、と思った一文。


野安は物書きをしているので、他人の文章を読むと、「こりゃ、かなわんわ」と敗北感に襲われることがあります。それでも、たいていの場合は、「必至に努力すれば、どうにか追いつけるかも?」という幻想を抱きます。たぶん実際には追いつけないんだけどと、追いつけそうだなぁと思うことは、どうにかできる。

でも、乙一さんの文章を読むとダメなんです。もう、絶対に勝てないんですわ。でも、そんな気分にさせられる文章こそを、じつは野安は求めています。その読書体験は、なんとも心地いい。

野安の電子遊戯工房 8/2付日記より

敗北感と幻想と快感と。
多分、この敗北感が無いと作り手としての成長が無いし、幻想がなければ今度はやっていられない。そして快感が無いと、一受け手の立場になった時に人生つまらない。
乙一の文章は読んだ事が無いので何とも言えないのですが、私個人の最近のこの対象が、宮部みゆき
というか度々そういう事を書いていますが、非常にわかりやすくその感触を説明してくれる文章に出会ったというわけで。
文章に限ったことでなく、それぞれのジャンルでこういうの有るんでしょうけどねぇ……。