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『快傑ズバット』感想20

◆第27話「意外!飛鳥殺しの犯人?!」◆ (監督:広田茂穂 脚本:長坂秀佳
綾子/かみなりの左近というOPのキャスト表記と前回の次回予告で、話の内容がほぼわかってしまう、という衝撃の回(笑)
「飛鳥! おまえを殺した犯人! この街から探しだす!」
とやたらに気合いの入った早川健、次々と敵の襲撃を受ける。
ぼろぼろになり向かった水飲み場爆発、ホテルに泊まろうとしたところ、殺されているフロント。奇襲をかけてくる犯罪者を反撃で刺殺。
疲労でブレーキが効かなくなっているのか、完全に殺りました。用心棒はたびたび勢いで殺しますが、雑魚構成員を明確に仕留めたのは、おそらく初。
そこへ駆け込んでくる警官達。
東条「またおまえか……」
早川「東条、俺をぶちこんでくれ」
連続凶悪殺人犯・早川健、ついに自首。
……と思ったら、街に入って五日間、次々と襲撃を受けて一睡もしていなかった為に、寝床が欲しかっただけらしい。
しかし、刺客は留置所の中にまで入り込み、早川はそれを迎撃すると、外の土管で一時の休息を得る。翌朝そこに聞こえる、女の悲鳴。一晩寝たらすっかり回復した早川は、オロチ党の構成員を蹴散らし女を救うが、そこに姿を見せるのは、弓の名手・風の右近。
用心棒対決は、女の人の頭にリンゴを乗せて、ウィリアム・テル的な。
見事な連射を見せる右近に対し、早川はギターの弦で円を描くような一射を放ち、対決に勝利。
飛鳥ぁぁぁ、遂に形見は、飛び道具になったぞぉぉぉ!
助けた女・綾子に食事をごちそうになって体力を回復した早川は、彼女が追われていた理由を聞き出す。元カメラマンだった綾子は、2月2日、あの病院爆破事件の現場を撮影していた……! 理由はわからないが、その時のフィルムが元で狙われている……という綾子からフィルムを受け取った早川は、それを現像する。そこに写っていた飛鳥殺しの真犯人、それは……
「とぼけるなよ東条! 貴様が飛鳥殺しの犯人だという事は、もうわかっているんだ!!」
人気のないダムに東条進吾を呼び出す、早川健
「罠だ、おまえは操られている!」
そんな東条に、一本背負い
「早川、冷静になれ!」
さすが、たぶんこの世界で早川の次に強い男・東条進吾。コンクリートに思い切り叩きつけられても、早川の誤解を解こうと冷静です。
「貴様というやつだけは!」
そんな東条に向けて早川、マウントポジションから、パンチ、パンチ!
「立て! この半年間、俺が、どれだけ苦しんだか……! きさまを飛鳥と同じ親友と思っていたのに!」
いや今、現在進行形で、「親友と思っていた人間」にするとは思えない行為をしていますが(笑)
ダムの壁に押しつけ、ぎゅうぎゅうと東条を締め上げる早川。
まあ、「ズバッと参上! ズバッと解決! 人呼んで、さすらいの、ヒーロー!」とかやらなかっただけマシかもしれませんが、友情、儚いぜ。
しかしその時、東条にトドメを刺さんとする早川へ向けて放たれる矢。更に背後から早川に絡みつく、大量のフィルム。
「しまったぁ……」
綾子の正体は、右近の妹であり殺し屋コンビの、かみなりの左近。全ては、早川と東条をまとめて始末しようとするオロチ党のボス蛇丸の手の込んだ策謀だったのだ!
あまりに見え透いているので実は敵組織への陽動なのではないかと、10%ぐらい考えていたのですが、ほんとーーーーーーに、ころっと欺されていた早川、そのままダムから落下。今回最大の被害者である東条はオロチ党に捕まって弓矢の的にされるが、あわや風然の灯火というところで、ズバット参上。
右近の日本刀と左近のカメラ忍法のコンビネーション攻撃に苦戦するズバットだったが、挟み撃ちを逆に利用し、右近の一撃は左近を切り裂く。左近を切り伏せて迫る右近の攻撃を回避し、背後からのひと突きで右近を抹殺。ボス蛇丸は飛鳥殺害の真犯人ではなく、あくまで事件を利用しただけであり、2月2日にはバグダッドに居たと自白するのであった。
「どうだ早川……犯人捜しはそろそろ俺たちに任せたらどうだ?」
「今度はもっとうまくやるさ」
にこやかに握手をして和解する二人。
多分この二人、大学時代からこんな感じで、
〔早川が何かにヒートアップして暴走→東条、巻き込まれる→早川の超パワーか東条のコネで、物事が解決→互いにかけた迷惑についてはすっぱり忘れる→はっはっは〕
みたいな人生を送ってきたのだろうなぁ……。
篤い友情の仮面を被っているけど、互いに互いを利用しあってきた仲なキガスル。
東条は、早川とズバットの事件の尻ぬぐいする代わりに、各地で悪の組織のボスを逮捕した件、全てまるまる自分の手柄にしているのだろうしなぁ……。


◆第28話「そして、誰も居なくなる」◆ (監督:田中秀夫 脚本:長坂秀佳
ミステリ回、再び。
早川健は、探偵です。
早川健は、探偵です。
吉村教授率いる海底地質調査団がウラン鉱脈を発見するが、その横取りを企む邪悪党に狙われる。襲われる教授、壊された無線機、パンクした車……。更に邪悪党の構成員に囲まれた所で、やってきたのは早川健。早川は瞬く間に構成員達を叩きのめすと、黒薔薇マークの手裏剣使い・ブラックローズを手裏剣投げ対決であっさり退け、早川と調査団の5人はモーターボートで脱出をはかる。船上で、誰が邪悪党にウラン鉱の情報を流したのか、疑心暗鬼になる面々……その時、海上でボートに仕掛けられた時限爆弾のタイマー音に気付く早川。間一髪、6人はボートを脱出して陸地に泳ぎ着くが、手裏剣が胸に刺さった状態で、メンバーの一人が死亡していた……。
いくらブラックローズといえども、水中で手裏剣で人が殺せるとは思えない……
つまり犯人は早川健
……じゃなかった、
「つまりこの手裏剣は、投げたのでなく、刺した。岸に向かって泳いでいる内に、このうちの、誰かが」
と、ちゃんとミステリっぽい台詞が(笑)
今回のみどりさんとオサムくん:
行川アイランドでモーターボートの爆発音を聞く。
……て、房総かここ(笑)
ウラン鉱脈があったりキャプテン・クックの財宝があったり、盛りだくさんだなぁ、房総の海。
車と船を失い、徒歩で市街地を目指す一行……
「もうすぐ行川アイランドです」
まるで人里離れた孤島のような扱いだったので架空の行川かと思っていたのですが、とんだ秘境です、房総。
だが、単独行動を取っていたメンバーの一人、阿久根の死体が発見される。川奈助教授の恋人であるケイが疑われ、走り去った彼女を早川が追っている内に、どこからか飛んできた手裏剣に倒れ、海へ落ちていく吉村教授。川奈は激昂してケイを問い詰めるが、彼女が意味ありげにいじっていたロケットの中身は川奈の写真であり、決して小型無線機などではなかった。真犯人はいったい誰なのか……? その名を口にしようとした時、手裏剣の一撃を受けて、早川までもが崖から転落してしまう!
一方、手裏剣を受けて転落死したと思われた吉村教授は、トリックの手裏剣を取り外すと、邪悪党のボス・悪天坊と接触していた。金に目がくらみ、自分の部下達を次々と消していたのは教授だったのだ! ウラン鉱の場所を示す海図を悪天坊に渡す教授だが、手付け金にマシンガンの鉛玉を受けて死亡する。
「ばーかめ」
……うんまあ、「月給五千万」を信じる時点で、うなずく他ありません。
なお、最初に謎の犯人に襲われた(フリをしていた)のは教授であり、そういう点でも、セオリー通り(笑)
なんとか行川アイランドまで逃げ込んだ川奈とケイに、襲いかかる邪悪党。その時――後に山地闘破がカラス天狗を追いかけるトンネルを走り抜けるズバッカー!
そして、なんか、凄い所に立った!
山の上から突きだしている謎のオブジェの上にズバッと参上するのですが、あれは何? そしてあそこは地上何m?(^^;
ズバットはばったばったと構成員達をなぎたおし、ブラックローズを手裏剣返しで刺殺。
中盤、用心棒を殺さない回が増えていたのですが、ここに来てまた、用心棒はさっくり殺すようになってきました。多分、イライラしているに違いありません、早川が。
悪天坊を鞭でお仕置きするズバット
「2月2日、飛鳥五郎という男を殺したのは貴様か?!」
「わしはその頃、インドで修行をしておった!」
ズバットアタックを受けて悪天坊は倒れ、ズバットカードを残し早川は去って行く……最近、みんな「極悪殺人犯人」な気がするけど、早川、面倒くさくなってきた……?
どうせもう、東条にはバレバレですしね……。
なお、行川アイランドについてちょっと調べてみたところ、2001年に閉園との事。
〔行川アイランド/Wikipedia〕
ロケの使用歴を見ると、ちょっとした聖地。