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(追加分)とりびあで知名度は上がっているのだろうか

短編集『ゴールド――黄金――』(アイザック・アシモフ)を読了。
ううーん……一言でいえば、今二つ。簡単に言ってはいけないのでしょうが、年齢による衰えはやはりあるのか? と言いたくなるような内容。というか、作風が変化している、と言うべきなのか。或いは、皮肉屋の部分があんまり隠れなくなってきているのか。前半の短編よりも、後半のエッセイの方が面白かったり。
まあ、アシモフ自体が、ある時期以降、小説よりもエッセイとかの方が面白くなってしまっている、というのは無きにしもあらずな気はするのですが。『アシモフ自伝』なんかは、彼の作品における中後期の最高傑作だと思いますし。
アシモフ自伝』は、この作家に興味がある人は必読の書です。お薦め。
まあ、アシモフにはこれまで散々楽しませてもらっているので、今更この程度の事では気にしませんが。
個人的なお薦め作品(集)は、『われはロボット』『夜来たる』『鋼鉄都市』といった辺り。
一番好きな短編は、「金の卵を産むがちょう」(『アシモフのミステリ世界』所収)という、トリッキーかつ皮肉の効いた小品だったりしますが。
なんだかんだで、『われはロボット』→『鋼鉄都市』というアシモフ入門としてはオーソドックスなコンボが、質的にも読みやすさ的にも一番良いかな〜とは思いますが。この2作は、ミステリ的にも読めるのがポイントでして。機会があればちゃんと紹介したいのですけれど、……とりあえず、どこにあるか探さないとなぁ(^^;